上文司家住宅

上文司家住宅
所在地	山梨県富士吉田市上吉田四丁目269番地
位置	北緯35度28分48.5秒 東経138度47分41.6秒
類型	御師住宅
形式・構造	木造平屋一部2階建、鉄板葺
建築年	西暦1868-1877年 明治時代
文化財	国の登録有形文化財

上文司家住宅︵じょうもんじけじゅうたく︶は、山梨県富士吉田市上吉田、北口本宮冨士浅間神社の門前に建つ明治時代の住宅。富士講の御師の住宅であり、2017年10月に国の登録有形文化財︵建造物︶に登録された。

概要

御師の住宅︵宿坊︶として代表的な建築物である。江戸時代に86軒連なった富士山北口︵富士吉田市︶御師住宅の一軒であり、上文司家が本住宅にて400年間御師を営んできた。

上文司家住宅は、北口本宮富士浅間神社の参道から続く通称富士みち︵国道137号と国道139号の重複区間︶の西、細長い敷地内に建つ。表通りに面した石柱門から、タツミチ︵細長い通路︶を進み、中門をくぐり、ヤーナ川︵禊ぎを行う小川︶を渡り、その先正面に建つ。建物は、母屋の後方に渡廊下で御神前が接続する。富士山御師の形式をよく残している。

一般的な富士山御師同様、単なる住宅ではなく、宿坊、御神前を備え、宿坊にて参拝者︵登山者︶に宿を提供し、世話を行い、御神前にて祈祷を行い、参詣者と神仏の仲立ちを行っていた。

上文司家住宅は、個人宅のため、非公開。 

御師上文司家18代目当主である上文司厚は、北口本宮冨士浅間神社の宮司を務めている。

歴史

御師上文司家は約400年続くと伝えられている。明治時代︵1868〜1877年︶に御師の上文司家により主屋が建てられた。保存状態が良く歴史的価値が高いため、2017年︵平成29年︶10月、国の登録有形文化財に登録された。

脚注

(一)^ “上文司家住宅主屋 国指定文化財等 データベース”. bunka.nii.ac.jp. 2021年12月6日閲覧。

(二)^ ^abc“上文司家住宅主屋︵山梨県富士吉田市上吉田︶文化遺産オンライン”. bunka.nii.ac.jp. 2021年12月6日閲覧。

(三)^ ^abc“ひらかれた富士山への道 山梨県公式ホームページ”. 2021年12月4日閲覧。

(四)^ “富士山が世界遺産に登録された日”. 2021年12月4日閲覧。

(五)^ “御師旧外川家住宅”.  ふじさんミュージアム. 2021年11月30日閲覧。

(六)^ “ブラタモリ　10月29日放送～富士山最大の玄関口はどうできた？Halohalo online”. 2021年12月4日閲覧。

(七)^ “富士山信仰 興隆伝え 冨士浅間神社に重文指定書 社殿8棟 市内3件の国文化財にも 富士吉田／山梨 毎日新聞”. 2021年12月4日閲覧。

関連項目

●旧外川家住宅︵山梨県富士吉田市︶

●小佐野家住宅︵山梨県富士吉田市︶

●原家住宅︵山梨県富士吉田市︶