中国西南航空4146便墜落事故
事故機と同型のIl-18D | |
事故の概要 | |
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日付 | 1988年1月18日 |
概要 | 構造的破損による火災および操縦不能 |
現場 | 中国・重慶空港の32km南西 |
乗客数 | 98 |
乗員数 | 10 |
負傷者数 | 0 |
死者数 | 108 (全員) |
生存者数 | 0 |
機種 | イリューシン Il-18D |
運用者 | 中国西南航空 |
機体記号 | B-222 |
出発地 | 北京首都国際空港 |
目的地 | 重慶空港 |
中国西南航空4146便墜落事故︵ちゅうごくせいなんこうくう4146びんついらくじこ、英: China Southwest Airlines Flight 4146︶とは1988年1月18日に中国西南航空4146便︵イリューシン Il-18︶が中華人民共和国・重慶市付近に墜落し、乗客乗員108人全員が死亡した事故である。
事故の概要[編集]
4146便は北京・北京首都国際空港発重慶・重慶空港行き国内定期旅客便であり、週に2便運航されていた。当日は乗客98人、乗員10人が搭乗しており、乗客のうち94人が中国人で、3人が日本人だった[1]。当日の4146便はB-222機で運行されていた。 4146便は13時35分に離陸する予定だったが、タイヤの交換のため離陸が遅れていた[1]。 4146便が重慶に接近しているとき、4番エンジン︵右翼の外側のエンジン︶で火災が発生した[2][3]。この火災によりエンジンのマウントが焼け、エンジンが翼から落下し、操縦不能となった。4146便は電力線と2軒の農家の家屋に接触し、炎上した[4]。この事故で搭乗していた全員が死亡した[5]。 1月20日までにブラックボックスが回収された[6]。エンジン火災はオイル漏れによるものであった。エンジンは停止し、プロペラは激しい振動のためにフェザリングになった。 しかし、4番エンジンに取り付けられていた右スターター/ジェネレーターは、プロペラをフェザリングにするために高圧で油を供給するチューブを焼くほどに過熱した状態になっていた。 パイロットがプロペラをフェザリング状態にしたところ[7]、チューブが破裂し漏れた油が発火した[5]。そのため、4番エンジンはパイロンから落下したが、激しい振動のため左翼1番エンジンもフェザリング状態になり、操縦不能になったため墜落した。余波と原因[編集]
4146便の墜落からまもなく、中国民用航空局は安全点検を命じ、それにより最低17機の飛行停止につながる機械的問題が見つかった[8]。 4146便の墜落は整備不良によるものであるとされた[9]。脚注[編集]
(一)^ ab﹁中国機が墜落、108人が死亡 日本人乗客3人も﹂﹃朝日新聞﹄1988年1月18日朝刊
(二)^ ﹁墜落の中国機、エンジンが爆発﹂﹃朝日新聞﹄1988年1月20日朝刊
(三)^ ﹁中国機の墜落原因、エンジン停止と判明﹂﹃朝日新聞﹄1988年1月22日夕刊
(四)^ "108 die as Chinese plane crash-lands" The Age, Melbourne, 20 January 1988, p.7 at google.com/newspapers retrieved 10 August 2012
(五)^ abAircraft accident Ilyushin Il-18D B-222 near Chongqing Airport retrieved 10 August 2012
(六)^ ﹁墜落した中国機のフライトレコーダーを回収﹂﹃朝日新聞﹄1988年1月20日朝刊
(七)^ ﹃航空事故﹄増改訂版、210頁。
(八)^ "Safety fear bugs Chinese airline", New Straits Times, Singapore, September 1, 1988, p.13 at google.com/newspapers retrieved 10 August 2012
(九)^ Gero, David (1996). Aviation Disasters Second Edition. Patrick Stephens Limited. p. 203