中村吉右衛門
中村 吉右衛門︵なかむら きちえもん︶は、歌舞伎役者の名跡。江戸時代中期に佐野川屋系が二人、明治以降に播磨屋系二人がいる。今日ただ﹁中村吉右衛門﹂というと、通常は播磨屋系の吉右衛門を指す。
揚羽蝶
村山片喰
屋号は播磨屋。定紋は揚羽蝶、替紋は村山片喰。三代目中村歌六の長男を祖とする家系。﹁吉右衛門﹂は初代の母方の祖父・小川吉右衛門の名に由来する。
●初 代 中村吉右衛門
●三代目中村歌六の長男、1886–1954。尾上菊五郎とともに﹁菊吉時代﹂を築いた大正・昭和の大看板。
●初代中村吉右衛門
●二代目 中村吉右衛門
●初代の娘婿・八代目松本幸四郎の次男で、初代の養子、1944–2021。母方播磨屋の芸と父方高麗屋の芸の双方を引き継ぐ。
●中村萬之助 → 二代目中村吉右衛門
歴代[編集]
佐野川屋系 中村吉右衛門[編集]
屋号は佐野川屋。宝暦期を代表する名女形・初代佐野川萬菊の弟を祖とする家系。 ●初 代 中村吉右衛門︵佐野川屋︶ ●初代佐野川萬菊の弟、1694–1770。 ●佐野川十蔵 → 初代中村十蔵 → 中村嘉津右衛門 → 初代中村喜津右衛門 → 佐野川屋初代中村吉右衛門 ●二代目 中村吉右衛門︵佐野川屋︶ ●生没年不詳。 ●中村吉蔵[1] → 二代目中村吉右衛門播磨屋系 中村吉右衛門[編集]
脚注[編集]
- ^ 中村吉右衛門(旧・2代)、2013年5月12日閲覧。