二見ブルーベリーシリーズ
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二見ブルーベリーシリーズ︵ふたみぶるーべりーしりーず︶は、二見書房から発行されていたジュブナイルポルノのレーベル。
企画者は後に﹃電波男﹄で知られる本田透。倉田英之の弟であるフリー編集者・倉田雅弘との共同編集で、﹁萌え﹂﹁非モテ﹂を基本コンセプトとしていた。
そのため、﹁健全な鬼畜青少年を育てる﹂という煽り文句で売っていた初期の二次元ドリームノベルズと似た傾向があり、﹃エロゲー文化研究概論﹄の宮本直毅など、オタク系ライター出身者と、他のジュブナイルポルノレーベルでも書いているプロパー作家で構成されていた。後者の関係から、絶版となっていた作品を再刊したケースもある。
マドンナメイト文庫から派生する形で創刊したことから、初期は体験告白シリーズの萌え版のような企画アンソロジーが多く、流通網も共通だった[1]。
当時の﹁萌え﹂ブームに便乗する形で、2005年2月から刊行開始されたが、オタク系ライター出身者の作品は﹁萌え﹂を強く意識し、極端にライトノベル風コメディの味付けを施したものが多かった。
一方で、ジュブナイルポルノの一般的形式から逸脱した作品も目立ち、2006年﹃SPA!﹄1/31号﹁超保存版・上級者のための﹇活字エロス﹈研究﹂では﹃試作品少女 空想東京百景﹄が官能小説のジャンルから排斥すべき﹁ファウスト系﹂であると批判されていた[2]。
後期は企画アンソロジーも含めて刊行タイトルの多くが本田透の関連作品となり、2006年5月末の﹃キラ×キラ﹄シリーズ完結篇を最後に、休刊状態となっている。
主な新作[編集]
- 本田透『キラ×キラ』シリーズ(全3巻)
- 鏡裕之『タカビーな爆乳彼女のつくりかた』(電子書籍あり)
- 開田あや『眼鏡っ娘パラダイス』(電子書籍あり)
- ゆずはらとしゆき『試作品少女 空想東京百景』(2015年、講談社BOXでポルノ要素を抜いてリメイクされている)
- みやも(宮本直毅)『修正報告 銀河ツンデレ伝説』
- 黒石翁(石黒直樹)『かぷりっちお☆スノー』(電子書籍あり)
- 吉田親司『鉄車帝国の女囚』
再刊された作品[編集]
- 葦原瑞穂『完全版 ファーレンの秘宝』(フランス書院ナポレオン文庫で発売されていた『ファーレンの秘宝』と『オルランドの伝説』に加筆・修正をし、一冊にまとめたもの)