交響曲第4番 (スタンフォード)
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交響曲第4番 ヘ長調 Op.31は、チャールズ・ヴィリアーズ・スタンフォードが作曲した交響曲。演奏時間は約44分[1]
概要[編集]
スタンフォードは前作の﹁交響曲第3番﹂が国際的な成功を収めたことで、この曲の初演をベルリンで行う確約を得ていた。作曲は6月4日にケンブリッジ始められ、7月31日にダブリンで完成している。約束の通り、この曲は1889年1月14日に作曲者の指揮によりベルリンで初演され、同年2月23日には水晶宮でオーガスト・マンス[注 1]の指揮によってイギリス初演が行われた。しかしながらこの曲は交響曲第3番ほどの成功を勝ち得ることはできなかった[2]。楽譜の冒頭には次のモットーが掲げられている。 "Through Youth of Strife, Through Death to Life.[3]"楽曲構成[編集]
第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ・エ・ジョジョーソ ヘ長調 3/4拍子 ソナタ形式。冒頭から若々しい性格の主題が奏される[2][3]。第2主題も落ち着いてはいるが生命力を感じるものである。両主題を用いた展開部を経て再現部、コーダとなる。 第2楽章 インテルメッツォ アレグレット・アジタート - トランクウィロ・マ・リステッソ・テンポ イ短調 6/8拍子 情熱を秘めた主題が奏される。中間部では優しく流麗な旋律が聴かれる。 第3楽章 アンダンテ・モルト・モデラート ニ短調 4/4拍子 弦楽器が絡み合うように悲痛な主題を主題を奏でる。2つめの主題は救いのあるものである。コーダでは終楽章の歓喜を予感させる[2]。 第4楽章 フィナーレ アレグロ・ノン・トロッポ - マエストーソ ヘ長調 2/2拍子 ロンド形式[2]。対位法を駆使して3つの主題を扱っていく。開放の喜びに満ちた内容に、冒頭に掲げたのモットーとの齟齬を指摘する声もある[2]。最後は堂々と全曲と閉じる。脚注[編集]
注釈[編集]
出典[編集]
(一)^ “Sntanford Complete Symphonies CHANDOS”. 2013年1月2日閲覧。
(二)^ abcde“Stanford Symphonies Nos1-7 ブックレット” (PDF). 2013年1月2日閲覧。
(三)^ ab“STANFORD SYMPHONY No.4 piano reduction” (PDF). NOVELLO, EWER AND Co. 2013年1月2日閲覧。
参考文献[編集]
外部リンク[編集]
- 交響曲第4番の楽譜 - 国際楽譜ライブラリープロジェクト