佐倉直男
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佐倉 直男︵さくら なおお、1909年11月23日 - 没年不明︶は、日本の数学者。信州大学名誉教授。専門は微分積分学。
略歴・人物[編集]
長野県東筑摩郡塩尻町︵現・塩尻市︶出身。旧制松本第二中学︵現・長野県松本県ヶ丘高等学校︶[1]、旧制松本高等学校を経て、1932年︵昭和7年︶東北帝国大学卒業[2]。旧制上田中学︵現・長野県上田高等学校︶教諭を経て1938年︵昭和13年︶京城高等工業学校教授。1944年海軍兵学校教官。1946年松本高等学校教授、1950年信州大学文理学部助教授、1966年理学部教授を務めた後、1970年︵昭和45年︶定年退官、名誉教授。 エピソード 佐倉の名﹁直男﹂は﹁ただお﹂ではなく﹁なおお﹂と読む[3]。 彼の教え子の一人で、信州大学文理学部最後の入学生でもある猪岐︵いのまた︶英夫は、信州大学理学部同窓会報の中で佐倉の想い出をこう記している[4]。 ﹁︵前略︶私は1965年︵昭和40年︶4月、結果的に文理学部最後の入学生として入学しました。当時はまだ西暦になじみが薄く、私たちは﹁40年度生﹂と言っていました。一年時の﹁微積分﹂は佐倉先生でした。毎時間の出席確認の際は﹁いのき﹂としか呼んでいただけず、何度も訂正を申し出ました。また前期の試験結果について全体の前で点数を言われ、私は58点だったことを今でも覚えています。︵後略︶﹂著作・共著編[編集]
- 『微分と積分』(1974年)(数学リーブル<11>)佐倉 直男、 味木 博
- 『ベクトルと行列』(1974年)(数学リーブル<10>)横田 一郎、 佐倉 直男
- 『ベクトルと行列』(1972年)横田 一郎、 佐倉 直男
- 『チャート式基礎からの数学I+A : 新課程. 新課程』佐倉 直男 数研出版, 2011.9
出典・脚注[編集]
- ^ 旧制二中第1回(1928年)卒(松本県ヶ丘高校同窓会 母校愛のリレー)
- ^ [P34.参照『昭和55年度会員録 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会』 - 社団法人 長野県松本県ヶ丘高等学校同窓会/編(1980.2)]
- ^ 国立国会図書館典拠データ「ベクトルと行列 大学研究者研究課題総覧」参照
- ^ 『ガリ版刷りのプリントから思い出すこと(猪岐英夫)』(文理学部自然科学科数学専攻1969年3月卒)信州大学理学部同窓会報17号(2011年2月28日)
出典[編集]
- 『長野県人名鑑』信濃毎日新聞社、1974年