八幡宇佐宮御託宣集
﹃八幡宇佐宮御託宣集﹄︵はちまんうさぐうごたくせんしゅう、宇佐八幡宮託宣集︶は、宇佐神宮の縁起書。鎌倉時代の正和2年︵1313年︶に神吽が撰した。16巻。
八幡縁起[編集]
鎌倉時代の﹃八幡宇佐宮御託宣集﹄には、多くの史料による記述が取り入られ、一層合理化されているが、その外﹁一云﹂も多く記されていて、八幡宇佐宮御託宣集には、大神比義命によって始まった八幡神発現伝承も十二ヵ所に見え、鎌倉時代迄には多くの伝承が語り継がれてきた事が分かる。要するに八幡縁起には、815年(弘仁6年)﹃大神清麻呂解状﹄=﹃弘仁官符﹄、844年(承和11年)奥書のある﹃宇佐八幡宮彌勒寺建立縁起﹄=﹃承和縁起﹄、﹃扶桑略記﹄、﹃東大寺要録﹄、﹃石清水文書﹄の﹃宮寺縁事抄﹄等を統合し合理化し神吽の﹃八幡宇佐宮御託宣集﹄で大成された。[1]現存︵写本︶[編集]
●東京大学史料編纂所 ●宇佐神宮 ●筥崎宮 ●柞原八幡宮 他脚注[編集]
- ^ 中野幡能「八幡神の縁起」『八幡信仰』塙書房〈塙新書〉、1985年、24-32頁。ISBN 4-8273-4059-5。