地獄の軍団 (アルバム)
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『地獄の軍団』 | ||||
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キッス の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
ジャンル | ハードロック | |||
レーベル | カサブランカ | |||
プロデュース | ボブ・エズリン | |||
キッス アルバム 年表 | ||||
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﹃地獄の軍団﹄(Destroyer)は、1976年にキッスが発売した、4作目のスタジオ・アルバムである。
アリス・クーパーなどを手がけたボブ・エズリンをプロデューサーに迎え、従来のシンプルなロックンロールから脱皮、多重録音によるギター・オーケストレーション、さらに本物のオーケストラの導入、各種のサウンド・エフェクツなど、それまでのキッスにはなかった音楽性の導入に成功し、ドラマティックで重厚なハードロック・アルバムとなった。エズリンは、今までバンドが経験したことのない様々な戦術を導入し、アルバムを今までのキッスのサウンドとはまったく違うアプローチで仕上げることに成功した。
﹁デトロイト・ロック・シティ﹂や﹁狂気の叫び﹂、﹁雷神﹂、﹁ベス﹂など、今なおキッスを代表する曲が多数収録されている。
アメリカで即座に85万枚を売り切り、プラチナ・ディスクを獲得した。全米アルバム・チャート11位を記録。
﹃ローリング・ストーン誌が選ぶオールタイム・グレイテスト・アルバム500﹄に於いて、489位にランクイン[1]。
収録曲[編集]
(一)デトロイト・ロック・シティ - Detroit Rock City [5:17] 作詞/作曲‥ポール・スタンレー、ボブ・エズリン この後、長きにわたってコンサートのオープニング・ナンバーとして演奏された彼らの代表曲。有名なツイン・リードギターによる中盤のソロ・パートは、メンバーではなくプロデューサーのエズリンによるもの。 (二)暗黒の帝王 - King Of The Night Time World [3:19] 作詞/作曲‥ポール・スタンレー、ボブ・エズリン、キム・フォウリー、マーク・アンソニー (三)雷神 - God Of Thunder [4:13] 作詞/作曲‥ポール・スタンレー もともとはポールが自分で歌うために書いた曲だったが、プロデューサーであるボブ・エズリンに﹁この曲はジーンが歌うべきだ﹂と言われたためにジーンが歌うことになった。 (四)地獄の遺産 - Great Expectations [4:24] 作詞/作曲‥ジーン・シモンズ、ボブ・エズリン (五)燃えたぎる血気 - Flaming Youth [2:59] 作詞/作曲‥エース・フレーリー、ポール・スタンレー、ジーン・シモンズ、ボブ・エズリン (六)スウィート・ペイン - Sweet Pain [3:20] 作詞/作曲‥ジーン・シモンズ (七)狂気の叫び - Shout It Out Loud [2:49] 作詞/作曲‥ジーン・シモンズ、ポール・スタンレー、ボブ・エズリン Aメロはポール、Bメロはジーンがヴォーカルをとる、イントロとサビのメロディが有名な曲。 (八)ベス - Beth [2:45] 作詞/作曲‥ピーター・クリス、スタン・ペンリッジ、ボブ・エズリン ヴォーカルはピーター。最初に書き上げられた時点では“Beck”というタイトルだったが、ジーンが﹁女の子の名前にすべきだ﹂と提案したためにこのタイトルとなった。 (九)ドゥ・ユー・ラヴ・ミー - Do You Love Me [4:57] 作詞/作曲‥ポール・スタンレー、ボブ・エズリン、キム・フォウリー アメリカのバンド、ニルヴァーナがライブで演奏したほか、デフ・レパード加入前のフィル・コリンが在籍したガールがカヴァーした。 ●トラック10にRock And Roll Party(曲ではない。当初は"Rock'n Roll Demon"のタイトルも)が収録されている。エピソード[編集]
●体系的な音楽教育を受けたことのないキッスのメンバーにとって、ボブ・エズリンとのレコーディング作業は非常に高度で厳しいものであった。ポール・スタンレーは後に、﹁あのレコーディングはBootcamp︵新兵訓練︶だった﹂と述べたが、同時に﹁あれのおかげで相当に経験を積むことができた﹂と述懐している[2]。ジーン・シモンズも﹁俺たちにはまさに当時、それが必要だったんだ﹂と述べた[3]。 ●リードギタリストのエース・フレーリーは、エズリンが描いたプランどおりにプレイせず、スタジオ内でしばしばエズリンと対立した。散々ゴネてふてくされたエースに業を煮やしたエズリンは、お抱えのセッション・ギタリストディック・ワグナー︵アリス・クーパーの片腕︶をスタジオに呼び、﹁リードギターを交替させる﹂と脅したため、エースはやっと言うことをきくようになった。しかし、﹁燃えたぎる血気﹂のアコースティック・ギターと﹁スウィート・ペイン﹂のリードギターはワグナーが演奏したものに差替えられた。この結果、本作はメンバーの4人以外のミュージシャンの演奏が収められた初のアルバムとなった。脚注[編集]
- ^ Kiss, 'Destroyer' - 500 Greatest Albums of All Time | Rolling Stone - 2014年8月19日閲覧
- ^ Leaf and Sharp, Behind the Mask, p. 252.
- ^ Gill, Kiss Album Focus, p. 188.
外部リンク[編集]