出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
﹃地球で最後のふたり﹄︵原題‥เรื่องรัก น้อยนิด มหาศาล、英題‥Last Life in the Universe︶は、2003年にタイ・日本・オランダ・フランス・シンガポールの共同で作られた映画。舞台はバンコク。
日本人ケンジとタイ人ノイの孤独なふたりを描いたラブストーリー。
映画の中で姉妹役として出演したシニター・ブンヤサックとライラ・ブンヤサックは本当の姉妹である。
ストーリー[編集]
バンコク日本文化センターで働く日本人ケンジには、自殺願望がある。
潔癖症のケンジは人当たりは良いが、他人との距離のある孤独な生活をバンコクで送っていた。ケンジは偶然の事故を通してタイ人女性・ノイと知り合う。
一方、ケンジの兄であるヤクザのユキオは、日本でトラブルを起こしたために、バンコクのケンジの元に身を寄せていた。ケンジはユキオに関連したある事件に巻き込まれるが、九死に一生を得る。
成り行きでノイの家に暮らすことになったケンジ。
言葉は片言の英語しか通じず、二人の性格は正反対︵ノイの性格はタイ人にありがちだが非常に大雑把︶。
しかし、始めは奇妙でぎこちなかった二人の関係は、少しずつ変化していく。
﹁ひとりぼっちより、嫌いなヤモリに囲まれた方がましだ。﹂
︵ストーリー中登場する絵本﹁さびしさの彼方を。﹂より︶
言葉の違い、文化の違い、男と女の違い。仮にそれらを乗り越えられたとしても、わたしたちは本当には、分かり合えないのかもしれない・・・・
●浅野忠信 - ケンジ
●シニター・ブンヤサック - ノイ
●ライラ・ブンヤサック - ニッド
●松重豊 - ユキオ
●竹内力
●ティッティ・プームオーン
●三池崇史
●田中要次
●佐藤佐吉
スタッフ[編集]
●監督‥ペンエーグ・ラッタナルアーン
●脚本‥ペンエーグ・ラッタナルアーン、プラープダー・ユン
●撮影‥クリストファー・ドイル
●2003年ヴェネツィア国際映画祭 コントロコレンテ部門 主演男優賞 受賞︵浅野忠信︶
関連書籍[編集]
●地球で最後のふたり︵原作本︶著者‥プラープダー・ユン、訳‥吉岡憲彦 ISBN 4789722805
なお、翻訳者はこの作品のモデルとされている。
外部リンク[編集]