堀茂樹
堀 茂樹︵ほり しげき、1952年1月29日[1] - ︶は、日本のフランス文学・哲学研究者、翻訳家。
﹁オイコスの会﹂共同代表[2]。慶應義塾大学名誉教授。専門は20世紀フランス思想を中心とする西洋思想史[2][3]。アゴタ・クリストフ﹃悪童日記﹄など現代フランス文学の翻訳でも知られる[2][3][4]。
経歴[編集]
滋賀県大津市生まれ。1974年、早稲田大学教育学部社会学専修卒業。1977年、慶應義塾大学大学院文学研究科修士課程修了。フランス政府給費留学生として渡仏し、1979年ソルボンヌ・ヌーヴェル大学高等研究課程︵19世紀フランス文学︿オノレ・ド・バルザック﹀︶、及び1982年ソルボンヌ大学高等研究課程︵20世紀フランス哲学︿ジュリアン・バンダ﹀︶修了。慶應義塾大学文学部助教授、2000年同総合政策学部助教授、2003年教授兼大学院政策・メディア研究科委員。 2017年3月18日、慶應義塾大学を退職[5]。同大名誉教授[5]。 1992年、﹃悪童日記﹄﹃ふたりの証拠﹄でBABEL国際翻訳大賞新人賞受賞。1993年、﹃第三の嘘﹄で同賞の大賞を受賞。その他に、NHKラジオフランス語講座の講師なども担当していた。人物[編集]
●2018年に上野千鶴子の﹁ジェンダー研究はフェミニズムのツール﹂発言を﹁社会運動の﹁為にする﹂のは邪道。﹂﹁道具化された真実は真実ではない﹂と批判している[6]。 ●﹁令和の政策ピボット﹂呼びかけ人の一人[7]。著作[編集]
共編著[編集]
●﹃グローバリズムが世界を滅ぼす﹄︵エマニュエル・トッド,ハジュン・チャン︵張夏準︶,柴山桂太,中野剛志,藤井聡共著、文藝春秋、文春新書︶2014年 ●﹃今だから小沢一郎と政治の話をしよう﹄︵祥伝社︶ 2015年 - 小沢一郎との対談 ●﹃シャルリ・エブド事件を考える﹄︵鹿島茂,関口涼子共編著、白水社︶ 2015年翻訳[編集]
●﹃わかれ路﹄︵ポール・ギマール、早川書房、ハヤカワ文庫︶ 1994年 ●﹃記憶のための殺人﹄︵ディディエ・デナンクス、草思社︶ 1995年 ●﹃ジェラール・フィリップ - 伝記﹄︵ジェラール・ボナル、筑摩書房︶ 1996年 ●﹃鉄の薔薇﹄︵ブリジット・オベール、早川書房、ハヤカワ・ミステリ文庫︶ 1997年 ●﹃彼の奥さん﹄︵エマニュエル・ベルナイム、河出書房新社︶ 1997年 ●﹃ナポレオンの死﹄︵シモン・レイ、東京創元社︶ 1997年 ●﹃幻の生活﹄︵ダニエル・サルナーヴ、河出書房新社︶ 1997年 ●﹃マーチ博士の四人の息子﹄︵ブリジット・オベール、藤本優子共訳、早川書房、ハヤカワ・ミステリ文庫︶ 1997年 ●﹃﹁知﹂の欺瞞 - ポストモダン思想における科学の濫用﹄︵アラン・ソーカル,ジャン・ブリクモン、田崎晴明,大野克嗣共訳、岩波書店︶ 2000年、のち岩波現代文庫︶ ●﹃テオの旅﹄︵カトリーヌ・クレマン、高橋啓共訳、日本放送出版協会︶ 2002年 ●﹃﹁ドイツ帝国﹂が世界を破滅させる - 日本人への警告﹄︵エマニュエル・トッド、文春新書︶ 2015年 ●﹃カンディード﹄︵ヴォルテール、晶文社︶ 2016年 ●﹃シャルリとは誰か? - 人種差別と没落する西欧﹄︵エマニュエル・トッド、文春新書︶ 2016年 ●﹃問題は英国ではない、EUなのだ - 21世紀の新・国家論﹄︵エマニュエル・トッド、文春新書︶ 2016年 ●﹃我々はどこから来て、今どこにいるのか?﹄上下 ︵エマニュエル・トッド、文藝春秋︶2022年アゴタ・クリストフ[編集]
●﹃悪童日記﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1991年、のち文庫 ●﹃ふたりの証拠﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1991年、のち文庫 ●﹃第三の嘘﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1992年、のち文庫 ●﹃怪物 - アゴタ・クリストフ戯曲集﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1994年 ●﹃昨日﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1995年、のち文庫 ●﹃伝染病 - アゴタ・クリストフ戯曲集﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 1995年 ●﹃どちらでもいい﹄︵アゴタ・クリストフ、早川書房︶ 2006年、のち文庫 ●﹃文盲 - アゴタ・クリストフ自伝﹄︵アゴタ・クリストフ、白水社︶ 2006年、白水Uブックス、2014年アニー・エルノー[編集]
●﹃ある女﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 1993年 ●﹃場所﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 1993年 ●﹃シンプルな情熱﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 1993年、ハヤカワ文庫、2002年 ●﹃凍りついた女﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 1995年 ●﹃戸外の日記﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 1996年 ●﹃嫉妬﹄︵アニー・エルノー、菊地よしみ共訳、早川書房︶ 2004年、ハヤカワ文庫、2022年 ●﹃若い男、もうひとりの娘﹄︵アニー・エルノー、早川書房︶ 2024年脚注[編集]
(一)^ ﹃文藝年鑑﹄2008
(二)^ abc“オイコスの会の紹介”. オイコスの会. 2021年3月15日閲覧。
(三)^ ab“堀茂樹の記事一覧 | 新潮社 Foresight(フォーサイト) | 会員制国際情報サイト”. 新潮社 Foresight(フォーサイト). 2021年3月15日閲覧。
(四)^ “﹃悪童日記﹄訳者・堀茂樹と﹁翻訳﹂の世界をのぞく──外国語に接することは﹁寛容の学校﹂|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト”. www.newsweekjapan.jp (2020年2月4日). 2021年3月15日閲覧。
(五)^ ab“堀茂樹教授が退職 らしさあふれる﹁中間報告﹂”. SFC CLIP. 2021年3月15日閲覧。
(六)^ [1]
(七)^ “呼びかけ人 | 平成政治からの決別を!令和の政策ピボット”. 2021年3月15日閲覧。
外部リンク[編集]