大辞泉
﹃大辞泉﹄︵だいじせん︶は、小学館が発行する中型国語辞典[1]。書籍版は25万語、デジタル版は2018年11月の時点で約30万語を収録[1]。
歴史[編集]
1966年︵昭和41年︶に企画が持ち上がり[2]、1995年︵平成7年︶の初版の発行以後、2003年までに58万部が発行された[2]。板倉俊編集長によると、第二版は﹁驚くほど売れなかった﹂というが、電子版の﹁デジタル大辞泉﹂が利益を上げている︵2014年時点︶[3]。 初版の発行に際しては、上代から現代までの文献にとどまらず、新聞や放送などのメディアからも広く語彙を集め、約22万語を収録するに至った[4]。 2012年︵平成24年︶に発行された第二版では、初版の採録範囲に加えインターネットからも用語用例を積極的に採録したことなどにより、総項目数は約3万語増加し約25万語となった[5]。上下2冊本になり、またカラーの図表や写真は付属のDVD-ROMに収録され、そちらを参照する形になった[3]。この第二版は、﹁﹃デジタル大辞泉﹄のデータを基に紙の辞書を作成した﹂という考え方だという[3]。電子版[編集]
1998年︵平成10年︶、増補・新装版の発行に合わせてCD-ROM版を発行した[6]。 iPhoneやiPadアプリとして﹁デジタル大辞泉﹂が発売されているほか、電子辞書にも﹁デジタル大辞泉﹂が収録されている製品がある。iOSアプリ開発者は木下誠︵HMDT株式会社代表取締役︶[7]。 ジャパンナレッジ[8]にもサービス開始以後、﹁デジタル大辞泉﹂が提供され続けている。 さらに、辞書検索サービスのgoo辞書、コトバンクや電子書籍リーダーKindleに﹁デジタル大辞泉﹂が提供されており無料で利用できる[9]。 ﹁デジタル大辞泉﹂は年3回というハイペースで更新することで﹁今﹂に対応している[3][10]。年表[編集]
●1995年12月1日 - 第1版発行 ●1998年11月20日 - 第1版︿増補・新装版﹀発行。新開発の用紙の使用や、サイズが一回り小さくなったことで、ページ数は50ページ以上増えたが、重さは約1kg軽くなった[6]。 ●2012年11月2日 - 第2版発行 ●2021年9月 - Adobe Flash Playerのサポート終了に伴い、第2版の付属DVD-ROMをリニューアル。﹃大辞泉﹄データベースの2021年4月現在の最新データも収録。既に購入済みの者を対象にDVD-ROMの交換サービスも行っている[11]。著者[編集]
監修は松村明[12]。編集は池上秋彦、金田弘、杉崎一雄︵敬語担当︶、鈴木丹士郎、中嶋尚、林巨樹、飛田良文。 編集協力は曽根脩。 デジタル加工は株式会社ディジタルアシスト[13][7]。脚注[編集]
(一)^ ab大辞泉について | 大辞泉 | 小学館
(二)^ ab﹁大国語辞典、意外な喜び﹂﹃朝日新聞﹄2003年10月11日付朝刊、23面。
(三)^ abcd今も座右に置く“少し古くて重い辞書”、毎日ことばplus、2014年8月13日。
(四)^ ﹃大辞泉 初版﹄編集の基本方針
(五)^ ﹃大辞泉 第二版﹄編集の基本方針
(六)^ ab“︻大辞泉 - 第1回︼ - ニッポン書物遺産”. ジャパンナレッジ (2010年4月28日). 2023年8月12日閲覧。
(七)^ ab“大辞泉|小学館”. 大辞泉|小学館. 2024年5月15日閲覧。
(八)^ “デジタル大辞泉”. ジャパンナレッジ. 2023年8月12日閲覧。
(九)^ “大辞泉|小学館”. 大辞泉|小学館. 2024年5月15日閲覧。
(十)^ “︻大辞泉 - インデックス︼ - ニッポン書物遺産”. ジャパンナレッジ (2010年4月28日). 2023年8月12日閲覧。
(11)^ ﹃大辞泉﹄第二版付属DVD-ROM交換のお知らせ|大辞泉、小学館
(12)^ “大辞泉 第二版 DVD-ROM付き | 書籍”. 小学館. 2024年5月15日閲覧。
(13)^ Inc, NetAdvance Inc NetAdvance. “デジタル大辞泉”. JapanKnowledge. 2024年5月15日閲覧。