斎藤次郎 (教育評論家)
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斎藤 次郎︵さいとう じろう、1939年9月3日[1] - ︶は、日本の教育評論家、漫画評論家、漫画原作者。個人紙﹃まんがコミュニケーション﹄主宰。斉藤次郎と表記される場合もある。
来歴[編集]
埼玉県飯能市生まれ。1963年法政大学文学部日本文学科卒業。子ども調査研究所を経て、教育評論活動を開始。真崎守の漫画﹃共犯幻想﹄﹃寂光院蝉しぐれ 甦春記・京都大原﹄﹃紫陽花寺・流謫 甦春記・鎌倉明月院﹄では原作者を担当。﹃COM﹄で漫画評を連載し、村上知彦や米澤嘉博らの﹁私語り﹂漫画論に大きな影響を与えたとされる[2]。1987年から、子供や子供文化に係るミニコミ誌﹃三輪車疾走﹄﹃子どもプラス﹄﹃子どもプラスmini﹄の編集代表を務める。BPO放送と青少年に関する委員会︵青少年委員会︶副委員長などを歴任。著書[編集]
●﹃若き日の読書﹄三一書房 高校生新書 1968 ●﹃擬似への挑戦﹄三一新書 1969 ●﹃共犯の回路 ロック×劇画・可能性のコミュニケーション﹄ブロンズ社 1973 ●﹃子どもたちの現在〜子ども文化の構造と論理﹄風媒社 1975 ●﹃子育て原論〜あたりまえの育児﹄教育出版 1976 ●﹃青春の発見〜若き日の読書﹄教育出版 1977 ●﹃子どもを見直す〜塾と生活の側から﹄中公新書 1979 ●﹃子ども漫画の世界﹄現代書館 子どもの文化叢書 1979 ●﹃小さな同時代人〜危機にたつ子ども情況﹄冬樹社 1980 ●﹃母親の条件・父親の条件﹄日本書籍 1980 のち雲母書房 ●﹃扉のむこうの子どもたち﹄日本エディタースクール出版部 1982 ●﹃瀕死の教室﹄教育出版 1982 ●﹃子どもへの加担﹄筒井書房 1984 ●﹃中・高校生の居場所﹄鎌倉書房 1984 ●﹃続・扉のむこうの子どもたち﹄日本エディタースクール出版部 1984 ●﹃ああファミコン現象〜﹁是か非か﹂を超えて﹄岩波ブックレット 1986 ●﹃子ども本位宣言〜家庭と学校を変える﹄風媒社 1988 ●﹃若いお母さんに贈る手紙〜子育てに迷ったときへのアドバイス﹄サクラクレパス出版部 1988 ●﹃﹁私探し﹂の綱渡り〜現代の若者を解読する﹄有斐閣新書 1988 ●﹃手塚治虫がねがったこと﹄岩波ジュニア新書 1989 ●﹃ことわざ子育て考〜暮らしまるごと子ども論﹄風媒社 1990 ●﹃外国の小学校﹄西山悦子﹇写真﹈福音館書店 たくさんのふしぎ傑作集 1991 ●﹃なぜ、本を読むのか〜体験的読書論﹄︵ブックレット生きる⑥ ︶アドバンテージサーバー 1993 ●﹃ピンチはチャンス〜子育てなんでも相談 小学生編﹄あすなろ書房 1994 ●﹃子ども以上おとな未満〜斎藤次郎の子どもなんでも相談 中学・高校生編﹄風媒社 1995 ●﹃子どもを育てて働いて﹄︵ワーキングマザーシリーズ⑩︶フレーベル館 1995 ●﹃子どもって、どうして…〜斎藤次郎の子どもなんでも相談 幼児・小学生編﹄風媒社 1995 ●﹃子どもびいき﹄KTC中央出版 1995 ●﹃いじめと中学生〜ひとりひとりにできること﹄明石書店 1996 ●﹃少年ジャンプの時代﹄岩波書店 子どもと教育 1996 ●﹃気分は小学生〜百石小学校四年竹組留学記﹄岩波書店 今ここに生きる子ども 1997 ●﹃子どもの心探検隊﹄赤ちゃんとママ社 1998 ●﹃﹁子ども﹂の消滅﹄雲母書房 1998 ●﹃高校生なんでも相談﹄岩波ジュニア新書 2002 ●﹃子どもと暮らすということ〜子どもに寄り添うためのヒント﹄雲母書房 2004 ●﹃ジローさんが答える小学生の親の悩み90〜いろいろ大変、でも大丈夫﹄新紀元社 2004 ●﹃友だちってなんだろう﹄︵心のたんけん はじめてのカウンセリング③︶学習研究社 2006 ●﹃行きて帰りし物語〜キーワードで解く絵本・児童文学﹄日本エディタースクール出版部 2006 ●﹃子どもの本の道しるべ﹄子どもの未来社 2019共編著[編集]
●﹃元気が出る教育の話〜学校・世の中・自分﹄森毅﹇共著﹈中公新書 1982 ●﹃電脳教育論﹄森毅・三宅なほみ﹇共著﹈ 日本ソフトバンク出版事業部 1987 ●﹃同時代子ども研究﹄︵全6巻︶ 高橋恵子・波多野誼余夫﹇共編﹈新曜社 1988 ●﹃あっ、たいへん!﹄︵子どもハンドブック︶斎藤次郎・王瑞雲﹇監修﹈平野恵理子﹇絵﹈ ●﹃こんな教科書あり?〜国語と社会科の教科書を読む﹄谷川俊太郎・佐藤学﹇共著﹈岩波書店 1997 ●﹃子どもたちの世紀末﹄斎藤次郎﹇編﹈保坂展人・藤井誠二・武田秀夫・芹沢俊介﹇著﹈ 雲母書房 1998 ●﹃この国は危ない〜子どものことは子どもに習え﹄芹沢俊介﹇共著﹈雲母書房 1998 ●﹃こうすれば学校を救える﹄保坂展人・吉永みち子﹇共著﹈風媒社ブックレット 2000 ●﹃ヨムヨム王国〜子どもの本のガイドブック﹄増田喜昭﹇共編著﹈晶文社出版 2000 ●﹃子どものスイッチ〜みんなもってるすてきなチャンネル﹄福尾野歩・増田喜昭﹇共著﹈雲母書房 2003 ●﹃子どもの居場所 ママの居場所﹄斎藤次郎﹇編集代表﹈赤ちゃんとママ社 2009 ●﹃子ども論の遠近法﹄︵子どもプラスBOOKS︶芹沢俊介・野上暁﹇共著﹈プラス通信社 2012出典[編集]
●斎藤次郎﹃﹁私探し﹂の綱渡り: 現代の若者を解読する﹄︵有斐閣、1988年︶ならびに﹃子ども論の遠近法﹄︵プラス通信社、2012年︶著者略歴。脚注[編集]
- ^ 『現代日本人名録』
- ^ 夏目房之介の「で?」斉藤次郎『共犯の回路』(73年)