出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
暑気払い︵しょきばらい︶とは、﹁暑さをうち払う﹂という意味であり[1]、冷たい食べ物や飲み物、漢方を摂取したり[2][3]、﹁プールや海水浴に行ったりして﹂[2]﹁体に溜まった熱気を取り除く﹂ことである[1]。﹁現代では、もっぱら宴会をすることが多い﹂が[1]、﹁夏の暑さを払いのける﹂ためのものであるから[3]、必ずしも宴会を意味するとは限らない[2][3]。
暑気払いの時期は明確に決まっておらず[2][3][1]、﹁季節が春から夏に変わって暑さを感じはじめたころから、秋らしい涼しさが訪れるころまで﹂とされる[2]。
飲食物[編集]
現代では、麦︵冷や麦やそうめん、ビール︶や夏が旬の食べ物︵スイカやキュウリ、ゴーヤなど︶を食べることが多いが[1][3]、江戸時代には、暑気払いとして枇杷葉などの生薬を混ぜた﹁枇杷葉湯﹂が飲まれていた[4]。また、同時代には﹁みりんを焼酎で割った﹁本直し﹂を暑気払いの栄養補給として飲む風習があった﹂ともいわれる[5]。
夏が暑くなると売上が増す業界︵清涼飲料や冷菓など︶において、暑気が失せると売上が下がるために、逆の表現である“暑気寄せ”︵しょきよせ︶、“暑気乞い”︵しょきごい︶と称されることもある[要出典]。