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木 (数学)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
6つの頂点と5つの辺からなる木の例
頂点 n
n − 1
彩色数 2
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数学、特にグラフ理論の分野における(き、: tree)とは、連結閉路を持たない(無向)グラフである。有向グラフについての木(有向木)についても論じられるが、当記事では専ら無向木を扱う(有向木については節にまとめた)。

閉路を持たない(連結であるとは限らない)グラフを(もり、: forest)という。木は明らかに森である。あるいは、森を一般的な場合とし、連結な森を木という、とすることもある。

特徴づけ[編集]

n 個の点からなるグラフ T について次は同値である[1]

  • T は木である
  • T閉路はなく、 n − 1 本の辺を持つ
  • T連結で、 n − 1 本の辺を持つ
  • T は連結で、すべての辺はである
  • T の任意の2点を結ぶがちょうど1つある
  • T に閉路はないが、新しい辺をつけ加えると閉路が必ず1つできる

性質[編集]


 T

T 2 T eT + e e f T+ e- f

221

 n n 1 

[]


2: root

使

 v1 v2 v1 v2v1  v2v2  v1

 v2 v3v2  v3

2 v1, v2v2  v1v1  v2v2  v1





1

n[]


n  nn(n; n-ary tree)

[]


1[2]

Directed Acyclic GraphDAG[3]DAG

脚注[編集]

  1. ^ ウィルソン 2007, p. 60.
  2. ^ データ構造などの実装としてはしばしば、Unixのファイルシステムにおける .. というディレクトリエントリなどのように、逆向きのリンクを持たせることがある。
  3. ^ 頻出するデータ構造であり、アクロニム風に「だぐ」と呼ばれることも多い。

[]


, R. J. 4西西2007ISBN 978-4-7649-0296-1 

[]





[]


Graph Theory (Reinhard Diestel)