東京アニメーション同好会
表示
東京アニメーション同好会︵とうきょうアニメーションどうこうかい、略称‥アニドウ︶は、1967年に設立された日本のアニメーション研究団体[1]。会長はなみきたかし。出版部門は有限会社アニドウ・フィルム。会報は﹃FILM 1/24﹄など[2]。事務局は東京都杉並区荻窪。
概要[編集]
東京アニメーション同好会は、東映動画、Aプロダクション、東京ムービー、虫プロダクションらの有志が参加し、1967年4月13日に設立。初代会長は三上芳晴。当初の略称は﹁東京アニ同﹂や﹁アニ同﹂。上映会や会報発行を行っていた[3]。 一般向け会報は、当初は﹃アニメだより﹄の名称で、その後﹃FILM 1/24﹄となった︵1984年より休刊︶。会員向け会報は、当初は﹃FILM 1/18﹄、1996年以降は﹃FILM 1/30﹄である。 1972年に全国アニメーション総会の第3回を東京で開催し、以降も4年間隔の東京大会を主催していた︵1988年に主催辞退︶。 1975年6月より、各地サークル持ち回りの形で開催された自主制作アニメーションの上映会﹁プライベート・アニメーション・フェスティバル﹂(PAF)の主催に参加[4]、以後第10回(PAF10)まで開催された。 1975年10月、日本初のアニメーション誌とされる﹃ファントーシュ﹄を出版した[5]。︵編集方針の相違より第2号より不参加[6]。︶ 1984年、出版部門の﹁有限会社ぱるぷ﹂︵代表取締役 なみきたかし︶を設立し、1986年に﹁アニドウ・フィルム﹂に名称変更する。 1986年には書籍﹃世界アニメーション映画史﹄︵著者 伴野考司・望月信夫、監修 森卓也︶を出版した[7][8]。また、レーザーディスクシリーズ第一弾として﹁話の話﹂を発売した。 以後、現在に至るまで、資料性の高いアニメーターの画集出版やDVD発売などを断続的に行っているが、2011年の個人情報流出事件など、組織としては不安定な側面もある。主な会員[編集]
●会長 ●三上芳晴 ︵1代目会長、1967年~、アニメーター[9]︶ ●相磯嘉雄 ︵2代目会長、アニメーター・撮影[10]︶ ●半田輝雄 ︵3代目会長、アニメーター︶ ●なみきたかし ︵4代目会長、1974年~、アニメーター︶ ●五味洋子 - 元会員。会報﹃FILM 1/24﹄編集長。アニメーション評論家。 ●ふくやまけいこ - 漫画家。会報﹃FILM 1/24﹄のイラストでデビュー。 ●唐沢俊一 - アニメ研究家 ●片渕須直 - アニメーション監督。学生時に手伝いなど。主な出版物[編集]
有限会社アニドウ・フィルム ︵旧有限会社ぱるぷ︶の主な出版物には以下がある。- 書籍
- 「ふくやまけいこ/何がジェーンに起こったか?」(1984)
- 「川本喜八郎:三国志百態」(1984)
- 「世界アニメーション映画史」(1986)
- 「もりやすじ画集」(1993)
- 「小松原一男アニメーション画集」(2002)
- 「椋尾篁アニメーション美術画集」(2004)
- 「もぐらノート」(2006)
- 「小田部羊一アニメーション画集」(2008)
- 「もぐらのスタジオ」(2013)
- 「片山雅博世界名迷作大画集〜アニメーテッド・ピープル」(2017)
- 「写真集・ Wooden Clogs on Elétricos〜下駄と路面電車」(2017)
- 「奥山玲子銅版画集」(2019)
- 「奥山玲子アニメーション画集」(2019)
- 「新版 小田部羊一アニメーション画集」(2019)
- DVD
その他[編集]
- 2011年1月 個人情報流出事件で日本アニメーター・演出協会(JAniCA)より協力停止[11]
脚注[編集]
- ^ アニドウとは? - ANIDO
- ^ アニドウ出版史 - ANIDO
- ^ 活動の記録 - ANIDO
- ^ アニメーション思い出がたり[五味洋子] その81 PAF - WEBアニメスタイル
- ^ アニメ雑誌クロニクル 第1回 アニメ雑誌黎明期と「アニメージュ」 - メディア芸術カレントコンテンツ
- ^ アニメーション思い出がたり[五味洋子] その88 「ファントーシュ」のこと - WEBアニメスタイル
- ^ 中日新聞 1986年7月28日
- ^ 世界アニメーション映画史 - webcastplus
- ^ 三上芳晴 参加作品一覧 - Animumemo
- ^ 相磯嘉雄 - アニメメモリアル
- ^ 個人情報流出について問い合わせの件 - JAnicA
関連項目[編集]
- 杉本五郎 - 杉本コレクションの大部分をアニドウが管理