柏木俊一
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柏木 俊一︵かしわぎ しゅんいち、1894年︵明治27年︶ - 1971年︵昭和46年︶︶は、日本の画家。
来歴[編集]
現在の静岡県伊豆の国市︵韮山町︶出身。父の柏木敏三郎は近藤喜則の子で、柏木忠俊の女婿となり、私立伊豆学校監事︵事務長︶であった。 従兄の近藤浩一路の影響で美術を志向し、県立韮山中学校に入学する。澤田政廣は在学中の写生仲間であった。 中学卒業後、上京し本郷洋画研究所に入所、藤島武二の指導を受ける。後に梅原龍三郎に師事。龍三郎の数多くの伊豆来訪や、疎開先︵大仁町︶の紹介などもこの交流からである。 岸田劉生らと交流しながら草土社に出展。春陽会、国画会で活躍した。劉生が遺した彫像作品は2点のみであるが、そのうちの一つが﹃男の首︵柏木氏の首︶﹄である。中川一政、武者小路実篤らとの知遇もあった。浩一路に倣った水墨画では柏山人と号している。 妻は阿部次郎の妹・礼子。阿部家の学者兄弟4人で共著出版した書籍﹃根芹﹄の装画は俊一であった。 静岡県立美術館に作品の多くが所蔵されている。 次男の柏木俊秀も画家。脚注[編集]
参考文献[編集]
- 桜井祥行『韮山高校の歴史とその周辺』第3話「江川英武と伊豆学校」韮山高校同窓会、2009年
- 広報みしま 歴史の小箱(第224号)三島ゆかりの芸術家たち【3】(平成19年1月1日号)三島市、2007年