汽水域

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沿brackish water


濃度の違いによる呼称の変化
呼称 濃度
淡水 < 0.05%
汽水 0.05 - 3.0%
食塩水 3.0 - 5.0%
塩水 > 5.0%

構造[編集]





生物相[編集]

汽水域に生息する生物には塩分濃度の変化に耐性をもつものが多く、独特の生物相を形成している。栄養が豊富で一次生産量が高いため、汽水域に依存していないように見える淡水性、沿岸性、外洋性の生物でも、幼年期、若齢期など一生のうちの一時期を汽水域で過ごすものがある。水温と密度に差があるため、淡水と海水はすぐには交わらず、層を成す事が多い。このため、水深と流水からの距離によって淡水海水の影響には差があり、生物の分布にも帯状分布が見られることが多い。淡水の側には湿地生の被子植物群落(ヨシなど)が、海側では低塩分に強い海藻が見られる。また、亜熱帯から熱帯ではマングローブ林が成立することも多い。

汽水域の分類と事例[編集]

汽水海

汽水湖

海跡湖

河口汽水域

塩分濃度の高い川


参考文献[編集]

  • 高安 克己編 「汽水域の科学」講師グループ著 『汽水域の科学 -中海・宍道湖を例としてー』 たたら書房、2001年、ISBN 4-8036-0096-1

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. ^ アンキアライン(コトバンク) 日本の沖縄に見られる洞窟内での事象に限って説明している。

外部リンク[編集]