済信
済信︵さいじん・せいじん、天暦8年1月30日︵954年3月7日︶ - 長元3年6月11日︵1030年7月14日︶︶は、平安時代中期の真言宗の僧。父は左大臣源雅信︵敦実親王という説もある︶。真言院僧正・北院大僧正・仁和寺僧正・観音院僧正とも称される。
雅慶に師事して真言密教を学び、法相教学も兼習している。989年︵永祚元年︶寛朝に灌頂を受け、権律師に任じられた。以後、東大寺別当・勧修寺長吏・東寺長者法務を歴任している。1019年︵寛仁3年︶大僧正に至り翌1020年︵寛仁4年︶僧として初めての牛車宣旨をうけた。灌頂大会や修法の導師を多くつとめ、1027年︵万寿4年︶には藤原道長の葬儀における導師を勤めた。弟子︵付法︶に延尋・性信入道親王・念縁・賢尋・永照らがいる。