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温湯温泉︵ぬるゆおんせん︶は、青森県黒石市︵旧国陸奥国︶の黒石温泉郷にある温泉。
●ナトリウム-塩化物泉
●源泉温度60℃
泉温は決して低くなく、よく温まるので﹁温湯︵ぬるゆ︶﹂と言うようになった。
胃腸病、リューマチ、神経痛[1]。
温泉街[編集]
共同浴場﹁鶴の湯﹂を中心に、その周囲に﹁温泉客舎﹂が立ち並ぶ。温泉宿舎はいずれも明治後期から大正にかけての木造建築であり、鄙びた温泉場の風景を構成している。
また、各温泉客舎は内湯を持たず、客は外湯に入りに行く、という昔ながらの湯治場のスタイルを守っている。但し、全ての宿泊施設が内湯を持たないわけではなく、内湯がある旅館も存在する。
温泉街では、毎年7月下旬の土用の丑の日に近い土曜日、日曜日に﹁温湯丑湯まつり﹂が行われる。これは、牛の形をした御神体を温泉の中に入れる行事である。
温湯は温湯こけしの発祥地でもある。こけしで有名な温泉地は、他にも遠刈田温泉、土湯温泉、鳴子温泉などがある。
開湯は、400数十年前に脚が折れて傷を癒している鶴が芦原に舞い降り、7日間で回復して飛び去ったという伝説から﹁鶴泉﹂または﹁鶴羽立﹂と称され、古くから湯治客で賑わった[1]。共同浴場にその名前が残る。明治時代にあった火事で歴史資料の多くが焼失しており、大火以前の詳細な歴史は不明な点が多い。
共同浴場は2001年11月8日に改装され、同時に開湯伝説にちなんで﹁鶴の湯﹂と名づけられた。
アクセス[編集]
- ^ a b ふるさとの文化遺産『郷土資料事典』2、人文社、61頁
関連項目[編集]
外部リンク[編集]