田保橋潔
| 人物情報 | |
|---|---|
| 生誕 |
1897年10月14日 日本北海道 |
| 死没 | 1945年2月26日（47歳） |
| 出身校 | 東京帝国大学 |
| 学問 | |
| 研究分野 | 東洋史(近代史、日朝関係史) |
| 研究機関 | 京城帝国大学 |
田保橋 潔︵たぼはし きよし、1897年10月14日 - 1945年2月26日︶は、日本の歴史学者。
経歴[編集]
1897年、北海道函館市生まれ。本籍は石川県。1921年、東京帝国大学文学部国史学科を卒業。 1924年に京城帝国大学予科講師となる。ヨーロッパ留学ののち、1927年に京城帝国大学教授となり、国史学を担当教授となる。1933年から朝鮮総督府の朝鮮史編修会第6編修主任、ついで同会編纂主任を兼任した。 日本近代外交史、朝鮮近代史の研究を行った[1]。研究[編集]
1882年の壬午軍乱の鎮圧に際して呉長慶は、﹁遼東三省と左堤右挈し、実に東方の一大塀障﹂と述べており、つまり清の東三省と朝鮮半島で守りを固めれば怖いものなし、と考えており、張謇は﹃朝鮮善後六策﹄を作成して、朝鮮は漢の時代は中国の植民地︵漢四郡︶であったから、李氏朝鮮王を廃止して監国にして属藩とし、清の東三省に朝鮮省を含めて﹁東四省﹂にすることで李氏朝鮮を併合し、﹁内政の自己改革と新軍の訓練を、我が東三省とつらねて、一気と為す﹂べきとする意見を上申したが[2]、田保橋潔による研究によると、大要は以下である[3]。
(一)漢四郡建置の例に従ひ、李氏朝鮮王を廃し、其地を清の一省とする。
(二)朝鮮国王を存置するとしても、周の例に従ひ、監国を置く。
(三)有力なる軍隊を派遣して、其海港を清の監理の下に置く。
(四)李氏朝鮮の内政革新を断行する。
著書[編集]
●﹃近代日本外国関係史﹄刀江書院 1930 原書房 1976 ●﹃明治外交史﹄岩波書店 岩波講座 日本歴史 1934 ●﹃近代日鮮関係の研究﹄朝鮮総督府中枢院 1940 ●﹃日清戦役外交史の研究﹄刀江書院 東洋文庫論叢 1951 ●﹃近代日鮮関係の研究﹄文化資料調査会 1963-64 宗高書房 1972 ●﹃近代日鮮関係の研究﹄朝鮮総督府編 原書房 明治百年史叢書 1973 ●﹃朝鮮統治史論稿﹄成進文化社 1972 龍溪書舎 2001 ●﹃近代日支鮮関係の研究 天津条約より日支開戦に至る﹄原書房 明治百年史叢書 1979回想[編集]
●﹃東方学回想 Ⅴ 先学を語る︿4﹀﹄刀水書房 2000 - 関係者の座談での回想論文[編集]
●Cinii脚注[編集]
(一)^ デジタル版日本人名大事典
(二)^ 黄文雄﹃もしもの近現代史﹄扶桑社、2013年8月31日、76頁。ISBN 978-4594068738。
(三)^ 黄文雄﹃韓国は日本人がつくった﹄ワック︿WAC BUNKO﹀、2005年5月1日。ISBN 4898315313。
