白鳥おどり
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白鳥おどり | |
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美濃白鳥駅前に建つ白鳥おどりの像 | |
イベントの種類 | 祭り |
会場 | 岐阜県郡上市白鳥町(美濃白鳥) |
白鳥おどり︵しろとりおどり︶は、岐阜県郡上市白鳥町︵旧・郡上郡白鳥町、通称﹁美濃白鳥﹂︶で開催される伝統的な盆踊りである。
古くは若い男女がおどりを通じ心を触れ合わせる場として存在し、現在も多くの人々に親しみつづけられている。愛称として﹁白鳥マンボ﹂とも呼ばれている。
沿革[編集]
●1682年︵天和2年︶ - 長瀧寺﹁荘厳講執事帳﹂︵白鳥町史史料編︶に、白鳥及び郡上地域の踊りの記録がある。 ●1723年︵享保8年︶ - ﹁経聞坊留記﹂の一節に﹁盆中御宮にて 踊り申事奉行により停止の書状到来﹂とあることから、これ以前より盛んに踊られていたことが分かっている。 ●1947年︵昭和22年︶ - 白鳥おどり保存会結成。 ●1995年︵平成7年︶ - 白鳥おどりが復活。拝殿踊りの日として踊られるようになった。 ●1996年︵平成8年︶12月5日 - 白鳥町︵現郡上市︶重要無形民俗文化財に指定。 ●2001年︵平成13年︶1月13日 - 岐阜県重要無形民俗文化財に指定[1]。 ●2003年︵平成15年︶1月17日 - 国選択重要無形民俗文化財に指定。 ●2004年︵平成15年︶ - ﹁白鳥の拝殿踊﹂が国の選択無形民俗文化財となる ●2014年︵平成26年︶7月9日 - 拝殿踊り発祥祭を長滝白山神社で開催。同寺所蔵﹁経聞坊留記﹂に﹁盆中御宮にて 踊り申事奉行により停止の書状到来﹂と記述がある日を発祥の日と定めた。 ●2020年︵令和2年︶ ●5月14日 - 新型コロナウイルス感染症の拡大防止を図るため、白鳥の拝殿おどりの発祥祭中止が発表される。 ●7月18日 - 白鳥おどりの伝統を守るため、拝殿おどり発祥祭がおどり発祥の地白鳥神社にて行われる。 ●2021年︵令和3年︶6月11日 - 白鳥おどり実行委員会は、この年の白鳥おどり、白鳥の拝殿踊りを中止すると発表した[2]。 ●2022年︵令和4年︶ - 21夜にわたり開催されたが、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、徹夜おどりの時間の短縮︵午後1時まで︶白鳥おどり PASS の発行、手指消毒、 検温、マスク着用を求めるなどの対策を行った。特徴[編集]
テンポ[編集]
テンポが速い曲目が多く、若者にも人気がある。キリコ灯籠[編集]
各会場にキリコ灯籠を吊るしてその下で踊る。 お盆に吊るし、仏教に深いつながりがあるキリコ灯籠は神仏習合の時代に長滝白山神社の拝殿に吊るされたことから各地の神社でも吊されるようになったと言い伝えられており、白山信仰の深さがうかがわれる。 おどり屋台にもキリコ灯籠が飾られている。開催期間[編集]
●7月20日前後に行われる発祥祭に始まり、8月下旬のおどり納めまで約20夜にわたり行われる。 ●8月13日・14日・15日は徹夜おどりが行われ、翌朝4時まで踊り明かされる。 ●8月17日の白鳥神社、8月20日の野添貴船神社では、拝殿おどりが行われる。 ●9月下旬には白鳥秋祭りに協賛し、変装踊りが行われる。 おどり会場は白鳥町内の市街地で行われる。イベント[編集]
●おどり名人コンクール 1994年︵平成6年︶より行われ、2008年︵平成20年︶までに14人の名人が誕生している。 ●おどり免許状授与 徹夜おどり期間中、おどり本部にて審査登録された方に対しおどり保存会が審査を行い、基準を満たしていると判断された場合免許状が授与される。 ●宝暦義民太鼓 発祥祭、徹夜おどりで上演される。 ●白鳥おどり変装おどりコンクール ﹁白鳥おどり﹂の締めとして9月第四土曜日開催されている。1951年︵昭和26年︶9月20日に開催されたのが第1回とされており、変装踊りの元祖と云われている。以前は9月の白鳥神社例祭、最後の夜に協賛する形で行われていた。曲目[編集]
﹁源助さん﹂﹁シッチョイ﹂﹁猫の子﹂﹁八ッ坂︵やっさか︶﹂﹁神代︵じんだい︶﹂﹁世栄︵よざかえ︶﹂﹁老坂︵おいさか︶﹂ 近年は拝殿おどりより﹁さのさ﹂が踊られる。(アンコールでも用いられる。) 以前は郡上おどりの﹁かわさき﹂や﹁春駒﹂も踊られていたが、近年では演奏されることはない。おどり屋台[編集]
おどり会場が町内各地を移動するため、1972年︵昭和47年︶に株式会社スズケンの寄付により移動式のおどり屋台が作成された。 総欅造りで、屋台上部の屋根が昇降式になっている。屋台倉庫格納時や移動時においては屋根を下げ、おどり会場では屋根を上げて使用する。 制作に当たり、ケヤキの巨木を購入し、宮大工白石為治郎の手によりすべてその木から造りあげている。 完成時には稚児行列を行い、踊り屋台をスズケン本社のある名古屋まで運び、広小路にてお披露目を行った。 2008年︵平成20年︶にはおどり屋台に未完成のままであった﹁木鼻﹂が取り付けられ、完全な形となり使用されている。拝殿おどり[編集]
特徴[編集]
神社の拝殿につるされたキリコ灯籠の下で踊られていたもので、音頭取りも踊りの輪に加わり、踊り子たちの下駄の音で調子をとり踊られる。盆踊りの原型とも考えられる形式である。曲目[編集]
﹁場所おどり﹂﹁エッサッサ﹂﹁さのさ﹂﹁ドッコイサ﹂﹁ツーツーレロレロ﹂等。近年は白鳥おどりの曲目を音頭のみで踊ることもある。その他[編集]
- 白鳥郵便局 - 白鳥おどりにちなんだ風景印が配備されている。
脚注[編集]
- ^ “白鳥の拝殿踊”. 岐阜県. 2013年5月7日閲覧。
- ^ “郡上おどり、今夏も中止 踊りのまち「コロナ落ち着き、秋に1日でも開催できれば」”. 岐阜新聞. (2021年6月11日) 2021年6月14日閲覧。