盛り付け
盛り付け︵もりつけ︶は、完成した料理を食器に盛ること[1]。この際、素手︵衛生手袋着用の場合も︶や、菜箸・真魚箸・トング・スプーン・ターナーなどのほか、ディッシャーのような特殊な器具を用いることもある。
盛り付け次第で、料理に付加価値が生まれるという指摘もある[2]。彩り豊かな食材の組合せ︵食器の色とのバランスも重要視される︶を元に、清潔感があり食欲をそそるような構成・配置によって、視覚的効果が期待できる。
具体的には、特に小鉢ものは中心が高くなるようになど[3]、立体的な盛り付け方法[4]が一例として挙げられる。
また、メニューによっては、盛り付け時の美しさを引き出し保つために、ゼラチンを活用することなどもある[5]。
様々な盛り付け[編集]
合せ盛り、盛り合わせ 複数の料理を1つの器に盛る。[6] 大盛り、山盛り、回し盛り 通常より多く料理を盛ること。[6] 御高盛り 椀に高く盛った飯。産飯、夫婦固めの飯、盛り切り飯。[6] 切り盛り ほどよく料理を器に盛る。[6] 山水盛り 刺身を奥を高く手前を低く風景のように盛り付ける。[7] 姿盛り 魚等をもとの姿のように盛り付ける。刺身の場合は姿造り。[6] 天盛り 盛りつけた料理の上に、仕上げにショウガや海苔、ユズなどを少量盛ること。[8] 舟盛り イセエビの尾を立てて船に見立てる。[6]または、刺身を船形の器に盛ること。 かいしき︵苴・掻敷・皆敷︶ 食器に、紙や葉を敷いて、そのうえに盛り付けること。てんぷらなどの揚げ物には奉書紙︵紙かいしき︶が用いられる。葉らん、ゆずりは、︵青︶もみじ、なんてんなど植物の場合は、青かいしきといい、季節感がおもんじられる。 女体盛り少しずらして並べた蒲鉾
同じく補色で右回り
皿に余白を多くとったちらし寿司
カツ・カレーはどちらも主役級なため、様々な盛り付けのバリエーションがある
小高く立体的な盛り付け(ヌーベルキュイジーヌ)
プリンファション(食品サンプル)
- 食器別
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ぎっしり高密度(キャラ弁)
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立体感のある器
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中央が窪んだ皿
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皿にラーメン
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北海道をかたどった器(東京ラーメンストリートにあった「蟹専門 けいすけ 北の章」)
- ワンポイント・アクセント
脚注[編集]
- ^ もりつけ【盛(り)付け】の意味 - 国語辞書 - goo辞書(デジタル大辞泉)
- ^ プロ志向を究めるメニュー開発入門 - 日本食糧新聞社
- ^ 5割高く見える!お洒落な盛り付け法 p.1/2 - 日経レストラン ONLINE、2005年11月14日
- ^ 5割高く見える!お洒落な盛り付け法 p.2/2 - 日経レストラン ONLINE、2005年11月14日
- ^ 製菓材料 原材料基礎講座 ゼラチン - イシハラ
- ^ a b c d e f 広辞苑第5版
- ^ 『旬の食材 春の魚』講談社 ISBN 4-06-270131-6
- ^ 『四季日本の料理 冬』講談社 ISBN 4-06-267454-8
- ^ みなかみダムカレー - 水上温泉旅館協同組合