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磁気記録

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磁気記録媒体から転送)

: magnetic recording: magnetic storage/

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歴史

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18881878190018981928BASF1938Hans-Joachim von Braunmühl[1]193919411975/

2使

1950使1970使

磁気記録の方式

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アナログ方式

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アナログ記録は、磁性体の残留磁化は磁化したときの磁場の強さによって強弱が変化するという事実に基づいている。磁性体は通常テープ状であり、初期状態では消磁されている。記録(録音)時、テープは一定速度で流れていく。書き込みヘッドに信号に比例した電流を流すと、それによってテープが磁化される。すると、磁気テープに沿って磁化分布が形成される。最終的に磁化分布はヘッドで読み出され、元の信号が復元される。磁気テープは一般に、ポリエステルフィルムのテープ上にプラスチックバインダー(接着剤)に磁性体粉末を混ぜたものを塗布して作る。磁性体粉末としては、酸化鉄、クロム酸化物、金属などの粒子で0.5μm程度の大きさのものがよく使われる[2]。アナログの録音/録画は広く使われていたが、過去20年の間に徐々にデジタルに置換されていった[3]

デジタル方式

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2 +Ms  -Ms HDD

光磁気方式

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光磁気記録方式では読み書きに光を使う。書き込む際には、レーザーで磁気媒体を局所的に熱し、それによって強制的かつ素早く磁性を失わせる。次に磁場をかけることで磁化させる。読み出すときは、磁気光学カー効果を応用する。磁気媒体は一般に非結晶(アモルファス)の R-FeCo の薄膜である(Rは希土類元素)。光磁気記録は比較的広くは採用されていない。一番広く普及したのはソニーが開発したミニディスクである。

磁区伝播メモリ

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磁区伝播メモリ (Domain Propagation Memory) は磁気バブルメモリとも呼ばれる。基本となる考え方は、微細構造の入り乱れた磁気媒体で磁区壁の動きを制御することである。バブルとは、安定な円柱状磁区を意味する。情報はバブル磁区の有無で記録される。磁区伝播メモリは衝撃や振動に強く、宇宙開発や航空機でよく使われている。

水平磁気記録方式

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水平磁気記録方式(すいへいじききろくほうしき)は、磁化膜に対し磁気異方性を水平になるよう磁性体を配置し、磁化する記録方式。磁気ディスクにおいて長らく使用され続けている方式である。面内記録方式ともいう。他に垂直磁気記録方式、回転磁気記録方式などがある。

磁界方向が向き合っているため隣接した磁区同士で反発や吸引を引き起こし、高密度化すると磁力の減衰が起こってしまう問題がある。

垂直磁気記録方式

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垂直磁気記録方式(すいちょくじききろくほうしき)は、磁化膜(磁性体)に対して垂直に磁化する記録方式。1975年当時東北大学教授の岩崎俊一により、従来の水平磁気記録方式に対する優位性が提唱された。六角板状バリウムフェライトなどの磁性体を使った垂直磁気記録テープは1970年代後半に実用化された。また1980年代にはMOで採用、近年では磁気ディスク、特にハードディスクドライブにも採用されはじめている。

シングル磁気記録方式

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技術的詳細

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アクセス方法

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磁気記録媒体は、逐次アクセスメモリランダムアクセスメモリに分類できるが、その区別は必ずしも明確ではない。磁気ワイヤの場合、磁気ヘッドはその表面のごく一部にしかアクセスできない。ワイヤの他の部分にアクセスするには、ワイヤを巻き取って進めたり戻したりして必要な部分がヘッドの位置に来るようにしなければならない。そのため、ある特定の箇所にアクセスするのにかかる時間は、現在位置からの距離に依存する(したがって逐次アクセスメモリである)。磁気コアメモリの場合は全く異なり、いつでも任意の箇所のコアにアクセスできる(したがってランダムアクセスメモリである)。

ハードディスクや最近のリニアサーペンタイン方式の磁気テープ装置は、厳密にはどちらにも分類できない。どちらも多数のトラックがあり、複数の磁気ヘッドはトラック間を移動するのに若干時間がかかるし、トラック内の必要な箇所がヘッド位置に来るまでも若干時間がかかる。したがって、磁気媒体の位置によってアクセス時間は異なる。ハードディスクではこの時間はだいたい10ms以内だが、磁気テープでは100秒ほどかかることもある。

交流バイアス

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使 50 - 200 kHz 



使使


利用状況

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2008使/使/使MICR

将来

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MRAMGMRHDDTMRMRAM

関連項目

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脚注・出典

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  1. ^ アメリカ合衆国特許第 2,351,004号
  2. ^ Magnetic Tape Recording ジョージア州立大学
  3. ^ E. du Trémolete de Lacheisserie, D. Gignoux, and M. Schlenker (editors), Magnetism: Fundamentals, Springer, 2005

外部リンク

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