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秋山 自雲︵しゅうざん じうん、1700年︵元禄13年︶ - 1744年9月21日︵延享元年︶︶は、江戸時代中期の商人︵問屋︶。日蓮宗の護法神の一神で、痔の神様として各地で祀られている。本名は岡田 孫右衛門︵おかだ まごうえもん︶。名は善兵衛[1]。
摂津国川辺郡小浜︵現在の兵庫県宝塚市小浜︶で生まれた。江戸に下り、新川の酒問屋の岡田孫右衛門に奉公し、その後、岡田家の跡取りとなり、岡田孫右衛門の名を継いだ。熱心な日蓮宗の信者で、本性寺の題目堂に籠もって唱題していたと云われている[2]。
38歳の時から痔に病み、7年間苦しんだ後、1744年︵延享元年︶9月21日に死去。墓所は本性寺。法号を秋山自雲と称した[2]。
自雲霊神信仰[編集]
岡田孫右衛門が生前﹁もし自分が死んだら、痔に苦しむ者を救う﹂と誓っていたのを友人が思い出し、祠に祈願を続けると2カ月もせずに治ったという話が世間に広がり信仰が集めるようになったとされる。そして1763年︵宝暦13年︶に流行り神として急速に信仰が広がったといわれている。また秋山自雲霊神、秋山自雲尊者、自雲坊とも称される[2][3]。