続猿蓑
表示
続猿蓑︵ぞくさるみの︶は、俳諧の撰集で、俳諧七部集の一つ。宝生沾圃編、松尾芭蕉・各務支考補編。1698年︵元禄11年︶5月、井筒屋庄兵衛刊。
概要[編集]
はじめは沾圃(せんぽ)が選んでいたが、芭蕉が1694年︵元禄7年︶の最後の旅中に、支考と協議して補撰した[1]。上巻に芭蕉・沾圃・馬莧・里圃の四吟歌仙、馬莧・沾圃・里圃の三吟歌仙、里圃・沾圃・芭蕉・馬莧の四吟歌仙、沾圃・芭蕉・支考・広瀬惟然の四吟歌仙、芭蕉・菅沼曲水︵曲翠︶・臥高・惟然・支考の五吟歌仙を収め、下巻に春夏秋冬之部、旅部の諸家発句を収める[1]。森川許六が﹁﹃別座敷﹄﹃炭俵﹄の風熟吟せざる人、いかでか後猿︵﹃続猿蓑﹄︶の風に入事を得んや﹂と述べるように、﹁かるみ﹂を目指した﹃別座敷﹄﹃炭俵﹄に継ぐものである[1]。脚注[編集]
- ^ a b c 佐藤勝明 (2011), pp. 113–114.
参考文献[編集]
- 佐藤勝明 編『21世紀日本文学ガイドブック5:松尾芭蕉』ひつじ書房、2011年10月。ISBN 9784894765122。