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艮︵ごん︶は八卦の一つ。卦の形は☶であり、初爻・第2爻は陰、第3爻は陽で構成される。または六十四卦の一つであり、艮為山。艮下艮上で構成される。
山・止・狗・手・少男・鼻・胃・左足・相続・関節・骨格・節度などを象徴する。方位としては東北︵地支では丑と寅の間︶を示す。急激に暗闇から明るくなる時間帯︵1時から5時まで︶なので停止・再出発・つなぎめの意味もある。
納甲では丙、五行の火、五方の南が当てられる。
方角としては北東の方角となる。全方位︵東西南北︶を十二支で12等分した場合、北東、東南、南西、西北が表現できないため、これと別に北から時計回りに坎︵かん︶、艮︵ごん︶、震︵しん︶、巽︵そん︶、離︵り︶、坤︵こん︶、兌︵だ︶、乾︵けん︶の八卦を使って方角を表現した[1]。丑︵うし︶と寅︵とら︶の間であることから艮は﹁うしとら﹂とも読まれ、名字にも用いられている。
先天図[編集]
伏羲先天八卦における次序は七であり、方位は四隅卦の一つで西北に配される。陰陽消息は二陰で陰が極まる坤卦の一歩手前である。
関連項目[編集]