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花嫁菓子︵はなよめがし︶は、徳島県で生産されている菓子。花嫁の嫁入りの際に配られる菓子で、徳島県や香川県、丹後地方(京都府北部)などで見られる。﹁花嫁菓子﹂以外に﹁およめさんのお菓子﹂とも呼ばれる。
嫁入りの際に配る菓子で、現在では徳島市を中心に生産が行われている。この風習は、徳島県沿岸部を中心に発展したが、詳しい起源はわかっていない。香川県等でもおいりと呼ばれるあられの一種が見られるが、もち米を焼き砂糖をまぶす﹁ふ焼き﹂状の菓子は徳島県だけである。
この花嫁菓子は一般的に、嫁入りの際の﹁道具入れ﹂や、挨拶回りを行う﹁初歩き﹂の際に、近所の人︵主に子供︶へ配られる。
縁起物の意味合いから、紅白の2色であることが多い。
また﹁花嫁菓子﹂の呼び方が、これほど一般化しているのは徳島県のみである[1]。
- ^ 花嫁菓子 徳島新聞社