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長歌

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退

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退 18889117111818893-71888-89

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『万葉集』5、 山上憶良 「子等を思ふ歌」
瓜食(は)めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲はゆ いづくより 来りしものぞ 眼交(まなかひ)に もとなかかりて 安眠(やすい)し寝(な)さぬ (802)
反歌 銀(しろかね)も 金(くがね)も玉も 何せむに まされる宝子にしかめやも (803)
『万葉集』5、 山上憶良貧窮問答歌
天地は 広しといへど 吾(あ)が為は 狭(さ)くやなりぬる 日月は 明しといへど 吾が為は 照りや給はぬ 人皆か 吾のみや然る わくらばに 人とはあるを 人並に 吾も作(な)れるを 綿も無き 布肩衣の 海松(みる)の如 わわけ下がれる 裾褄(かかふ)のみ 肩にうち懸け 伏盧(ふせいほ)の 曲盧(まげいほ)の内に 直土(ひたつち)に 藁(わら)解き敷きて 父母は 枕の方に 妻子どもは 足(あと)の方に 囲(かく)み居て 憂へ吟(さまよ)ひ 竃(かまど)には 火気(ほけ)ふき立てず 甑(こしき)には 蜘蛛の巣懸きて 飯(いひ)炊(かし)く 事も忘れて 鶴(ぬえ)鳥の 哺吟(のどよ)ひ居るに いとのきて 短き物を 端裁(はしき)ると 云へるが如く 楚(しもと)取る 里長が声は 寝屋戸まで 来立ち呼ばひぬ かくばかり 術無きものか 世間(よのなか)の道
『万葉集』3、山部赤人「不盡山を望てよめる歌」
天地の 別れし時ゆ 神さびて 高く貴き 駿河なる 富士の高嶺を 天の原 振り放(さ)け見れば 渡る日の 影も隠らひ 照る月の 光も見えず 白雲も い行きはばかり 時じくぞ 雪は降りける 語り継ぎ 言ひ継ぎ行かむ 富士の高嶺は (3-317)
反歌  田子の浦ゆ 打ちて見れば 真白にぞ 富士の高嶺に 雪は降りける (3-318)

関連項目[編集]