鹿回頭公園
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鹿回頭公園︵ろくかいとうこうえん、中国語: 鹿回头公园︶は、中華人民共和国海南省三亜市にある公園で、市の中心部の南、三亜川の対岸に位置し、海に突き出た高い丘にある。そこからは、北に三亜市中心部を、東に南支那海の海岸を見下ろし、南は茫洋たる南支那海を望める。山の頂上には高さ12メートルの石像が建てられており、若い狩人と鹿が美しい少女に変身する物語が描かれている。三亜市の別称が﹁鹿の町﹂︵鹿城=ルーチェン︶というのは、この故事に由来する。
この物語とは、五指山に住むリー族︵黎族︶の伝説で、ある日若者が金の鹿を見つけたので狩りをして、遠くこの地まで追い詰め、この鹿が逃げ場をなくして振り向くと、若い美しい娘に代わっていて、彼は彼女と結婚して、子供を作り、ひとつの村を作ったという。この﹁鹿回頭﹂の伝説は雲南省の﹁阿詩瑪﹂、広西省の﹁劉三姉﹂と共に、中国少数民族の三大愛情伝説と呼ばれている。[1][2]
﹁鹿回頭﹂の彫刻は、海南省の有名な彫刻家・画家の林毓豪︵リン・ユハオ︶の作品で、この古代のリー族の伝説に基づいて作成された。制作期間中、この作品に最適な場所を様々に探して、最終的にこの場所を選んだ。彼の他の作品には、南京市の雨花台烈士陵園の記念碑もある。