4S運動
表示
4S運動︵よんえすうんどう︶は、製造業やサービス業を営む会社で行われる運動である。従業員に職場の3S︵整理・整頓・清潔︶、これに清掃を加えた4つの要素の重要さを認識させ、これらを徹底させる啓発活動であり、これによって職場をより快適かつより安全なものにし、生産やサービスの効率化や品質向上を図る。
整理・整頓・清潔・清掃の日本語をローマ字で表記すると頭文字がいずれも﹁S﹂となることから名付けられた。4S活動︵よんえすかつどう︶、あるいは単に4S︵よんえす︶とも呼ばれるほか、4つの要素がすべて﹁セ﹂で始まることから、﹁4セ運動﹂と呼ばれることもある。
整理
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/62/Hoarding_living_room.jpg/200px-Hoarding_living_room.jpg)
整理されていない状態
必要なものと不要なものを区別し、不要なものを捨てる。﹁迷ったら捨てろ﹂の原則と言い、﹁いつか必要になるかもしれない﹂物を思い切って捨てるよう指導されることもある[要出典]。
整頓
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cf/5S_Tools_drawer.jpg/200px-5S_Tools_drawer.jpg)
整頓された工具
仕事に必要な道具・資料を、必要なときに容易に探し出せるように整えて配置・収納しておく。
清潔
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/62/Hoarding_living_room.jpg/200px-Hoarding_living_room.jpg)
![](http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/c/cf/5S_Tools_drawer.jpg/200px-5S_Tools_drawer.jpg)
「衛生」も参照
「掃除」も参照
仕事によって生じたちり・ほこり・ごみを片付ける。
これらは一見すると付加価値を生まない、利益に結びつかない雑用のように思えるが、実はこれらの徹底が効率化や品質向上にとって重要なのだ、という経験則あるいは思想を根拠にしている。
一方でこれらの題目に異議を唱える人はいないため、惰性的に4S活動が継続し、より正確には﹁4S活動﹂﹁整理整頓﹂﹁清潔清掃﹂と唱えることだけが継続し、実質的に何の成果も生まない﹁4S活動﹂が、少なからぬ事業所で見られる。その場合、4Sのうち清掃のみを行うだけに留まることが多い。
5S[編集]
詳細は「5S」を参照
4S運動に躾を加えたものを5Sとし、4Sの維持、習慣化の活動が行われている。