ABCの歌
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『ABCの歌』(エイビーシーのうた)は、英語で使われるアルファベット(ラテン文字)を学習するための歌で、幼稚園や保育園で歌われることが多い。『アルファベットの歌』(英: Alphabet song)とも呼ばれる。『きらきら星』のメロディに乗せて歌うものが最も良く知られているが、それ以外の『ABCの歌』も存在する。
初めて日本に紹介されたのは江戸末期で、ジョン万次郎の著した英会話本による。
The A.B.C.[編集]
「きらきら星」も参照
﹁きらきら星﹂のメロディで歌うもので、日本やアメリカで﹃ABCの歌﹄と言えばたいていこれを指す。
ボストンに本社を置くチャールズ・ブラッドリー社︵Charles Bradlee︶により1835年に﹁The A.B.C. - フルートのための変奏曲﹃ドイツの旋律﹄簡単なピアノ伴奏付き﹂("The A.B.C., a German air with variations for the flute with an easy accompaniment for the piano forte") の題名で最初に著作化された。
歌詞[編集]
さまざまな変奏曲のものが存在している。 以下では、" - "︵ハイフン︶により四分音符1個、" , "︵カンマ︶により休符1個を表すものとする。 アメリカにおいて最も一般的なもの[1] a-b-c-d-e-f-g, h-i-j-k-lmnop, ︵"LMNOP" の部分はエレメノピーと歌う︶ q-r-s, t-u-v, ︵"S" と "T" の間に休符がある︶ w--x--y-and-z, ︵"W" と "X" はそれぞれ2拍分ずつ使って歌う︶ Now I know my ABCs, (これが私の知ってるABC) next time won't you sing with me ? (次はあなたも一緒に歌わない?) それぞれの連の最後が韻を踏んでいる。 アメリカ英語では "Z" は﹁ズィー﹂(zee) と発音されるが、他の英語圏では﹁ゼッド︵ゼット︶﹂(zed) と発音されるため、"zed" と歌った場合歌詞の韻が破れることとなる。これは "y and z" の部分が "i-grec, zed" となるフランス語の場合も同様である。しかしアメリカ以外でもこの曲に関してだけは "Z" を﹁ズィー﹂と発音して歌うことが多いため、韻が損なわれることはほとんどない。 "Z"対策として歌詞を工夫したもの a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-l-m-n o-p-q, r-s-t u-v-w, x-y-z Now I know my "ABC's", Next time won't you sing with me 歌詞の2連目を短くし、その分4連目を長くしている︵その分3連目の歌詞がずれている︶。これにより "N" と "zed" で韻に近いものが作られている。 "V"から"Z"行までの韻を踏んだ歌詞 a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-l-m-n o-p-q-r-s-t-u v-w you and x-y-z a-b-c-d-e-f-g I am singing A-B-C さらに大胆な変更を加えたもの a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-lmnop lmnop-q-r-s-t u-v-w-x-y-z x-y-z Butter on your bread If you don't like it You'll have to go to bed. "zed"と韻を踏むため、歌詞の改変が5連目以降にも及んでいる。 別の歌詞のもの︵ドイツでも歌われている︶ a, b, c, d, e, f, g h, i, j, k, lmnop, q, r, s, t, u, v, w x, y, z ︵"z"は"zed"と発音) Now I know my Alphabet Come along and sing with me これまでのものとは異なり、韻は踏まれていない。 主に日本で歌われていたもの a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-l-m-n o-p-q-r-s-t-u v-w, x-y-z a-b-c-d-e-f-g h-i-j-k-l-m-n 5連目と6連目は1連目と2連目の繰り返しとなる。やはり韻は踏まれていない。 近年は﹁アメリカにおいて最も一般的なもの﹂で歌われることが多い。 さらに "Now I know - " 以降の歌詞についてはさまざまなものが存在している[2][3]。アレンジ[編集]
カノエラナは、﹁The A.B.C.﹂をモチーフとした﹁たのしいバストの数え歌﹂を2017年に発表した[4]。"The A.B.C."以外の﹁ABCの歌﹂[編集]
﹁きらきら星﹂のメロディで歌われるもの以外にも﹁ABCの歌﹂はあり、その1つにフォニックス︵音と文字の関係の規則性︶を学習するためのものがある。 What does the A say? Ay Aa Ah (母音は完全に発音する) What does the B say? B* B* B* (1種類しか発音のない子音は3回繰り返す) What does the C say? S* and K* What does the D say? D* D* D* What does the E say? Ee and Eh ... (以下各文字ごとに少しずつ違ったメロディが続く) ... What does the X say? Ks Ks Ks What does the Y say? Yuh* Ee* Eye* What does the Z say? Zzz Zzz Zzz What do you call these phones and sounds? English alphabet letters. Yeah! この歌で教師は児童たちに、犬が﹁ワン﹂︵英語では "woof"︶、猫が﹁ニャン﹂︵英語では "meow"︶と鳴くのと同じように、"I" は﹁アイ﹂や﹁イー﹂と発音すると言った具合に各文字の名前と発音方法を教えていく。 各アルファベットが頭文字となる単語を歌詞に織り込む形の﹁ABCの歌﹂も存在する。その1つとして1948年に発表された、ブディ・ケイ (Buddy Kaye) とフレッド・ワイズ (Fred Wise) 作詞、シドニー・リップマン (Sidney Lippman) 作曲の "'A' - You're Adorable" がある。脚注・参考文献[編集]
- ^ 歌唱サンプル(RealAudio形式) evaeaston.com[リンク切れ]
- ^ ABCの歌 - worldfolksong.com(日本語)
- ^ ABCの歌の区切り方
- ^ カノエラナ「『カノエ暴走。』」特集 亀田誠治の“おっぱい”ソング解説&カノエラナインタビュー|暴走する21歳が今を刻んだ問題作、音楽ナタリー、2017年7月19日。