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﹃Sのための覚え書き かごめ荘連続殺人事件﹄︵エスのためのおぼえがき かごめそうれんぞくさつじんじけん︶は、矢樹純による日本の長編推理小説。
第10回﹃このミステリーがすごい!﹄大賞の最終選考で受賞には至らず落選したが、隠し玉︵編集部推薦︶として出版されることとなった[1]。
ストーリー[編集]
おぞましい因習の残る青森県P集落へ20年ぶりに帰郷する﹁私﹂は、途中の新幹線で同じ場所を目指す心理カウンセラー・桜木と出会う。
しかし雪に閉ざされた縁切り寺の︽かごめ荘︾で、同行していた﹁私﹂の同僚の大学教授・三崎忍が姿を消し、さらには“切断された正体不明の男の遺体”、“本人の足跡しか残っていない雪の上の焼死体”が発見されるなど、不可解な連続殺人事件が発生する。
主な登場人物[編集]
矢樹純
大学准教授。故郷である青森県P集落へ20年ぶりに帰郷する。
三崎忍
矢樹純と同じ大学に勤務する社会学の准教授。P集落の縁切り寺の︽かごめ荘︾を訪れなければならない特殊な事情を抱えている。
桜木静流
︽かごめ荘︾に派遣された心理カウンセラー。
来栖梨絵
P集落に暮らす矢樹純の従姉。
李崩媛
︽かごめ荘︾に滞在するP集落の住人。