Wikipedia:保護の方針
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この文書はウィキペディア日本語版の方針です。多くの利用者に支持されており、すべての利用者が従うべきだと考えられています。変更はコミュニティーの合意を反映している必要があります。 |
この保護の方針は、ページ・画像の保護とその解除の方針について説明したものです。保護やその解除をしてほしいものがある場合には、この方針に合致しているかを確認して、Wikipedia:保護依頼またはWikipedia:保護解除依頼にて依頼してください。
保護とは、管理者ならびにインターフェース管理者以外の利用者に対してページの編集・移動・画像のアップロードを禁止する機能です。しかし、この機能は濫用すると誰でも自由に編集できるというウィキペディアの基本精神に反してしまいます。
保護の種類
●全保護 されると、管理者・インターフェース管理者以外は編集できなくなります。画像を全保護した場合は、上書きアップロードができなくなります。単に保護と呼ばれる場合もあります。
●半保護 されると、未登録利用者︵IP利用者︶とアカウント作成後4日以内もしくは10編集未満の新規利用者は編集できなくなります。
●拡張半保護 されると、未登録利用者︵IP利用者︶と初編集から120日以内もしくは500編集未満の利用者は編集できなくなります。
●移動保護 されると、管理者以外は﹁移動﹂だけできなくなります。﹁全保護﹂された場合は﹁移動保護﹂もデフォルトでかかります。
●白紙保護 されると、管理者以外はそのページ名でページを作成できなくなります。作成保護と呼ばれる場合もあります。
●カスケード保護︵Cascading protection︶されると、指定したページが読み込んでいる︵Help:テンプレート︶ページもまとめて保護されます。
保護の記録
●保護および保護解除操作は、自動的に特別:ログ/protectに記録されます。
●現在﹁保護されているページ﹂は特別:保護されているページをご覧ください。
一時的な保護とその解除
一時的な保護についての、基本的な方針は次の通りです。
(一)問題がある場合、管理者は事前の合意を経ずに、一時的にページを保護できる。
●ページの一時的な保護とその解除は、基本的に、編集合戦︵移動合戦を含む︶と呼ばれるような事態を防止したり、そこに途中で介入するための手段として使われます。そのため比較的短時間に判断を下して実施する必要性があるので、保護をかけてもよい場合に合致すれば、管理者は参加者間での合意を経ずにページを保護できます。
(二)保護が不適切となった場合、管理者は直ちに保護を解除する。
●短時間での判断は誤認の可能性もつきまといます。もし、保護が不適切な場合にはすぐに解除すべきです。また、編集合戦が収まった場合も速やかに保護を解除すべきです。これは、保護が長期化するとページの編集や議論が滞るという問題点があるためです。
(三)管理者は、自分が直接保護につながる行動に関わっているページについては保護しない。
●他の管理者権限と同様に、その管理者自身が保護につながる行動に関わっているもの︵管理者自身が何回かrevertしたものなど︶についての保護は避けるべきです。この場合は、他の管理者に保護を依頼してください。
(四)保護されているページは、保護テンプレートを貼る場合や、単純な修正など、必要最小限度の変更を除いて編集しない。
●管理者およびインターフェース管理者は、保護したページの編集は必要最小限度に留めておく必要があります。
(五)利用者ページに関しては本人の希望をある程度尊重し、保護テンプレートを [[Category:編集保護中のページ|{{PAGENAME}}]] で代用してよい。
●例外として、利用者ページに関しては基本的に利用者本人のみが編集するものであるため、本人の希望がある程度尊重されます。ただし保護依頼での合意が常に優先され、反対意見多数の場合はこの限りではありません。
保護をかけてもよい場合
次のような場合、管理者はページを一時的に保護してもよいものとします。
(一)編集合戦になっている場合。具体的には以下の全ての条件を全て満たすもの。この判断は保護をかける管理者が行ってもよいし、それ以外の利用者が行ってもよい。
●特定少数の利用者間で、同じページの編集が続いているように見える。具体的な指標としては、短期間に2人またはそれ以上の利用者がそれぞれ3回以上編集している。
●他の人の編集に対して差し戻し(revert)するのみなど、編集が続いていても記事の内容に進展が認められにくいように見える。
●ノートページ、要約欄などでの意志疎通の試みが全くないか、あっても行動についての方針に明らかに反している︵要するに、そのままでは建設的な合意形成が望めないように見える︶。
(二)特定の利用者の編集が問題とされる場合。具体的には以下の条件全てを満たすもの。
●特定の利用者が他の利用者の呼びかけや提案・忠告などを受けているのにもかかわらず返答などがなく、建設的な議論が成り立っていない。
●その利用者が問題のある︵と本人以外の利用者の多くが考える︶編集を繰り返している。
●その利用者をブロックするほどの事態ではない場合、またはブロックの是非が検討されている最中である場合。
(三)特定のページへの不適切な編集の繰り返し。これは特定の利用者によるものでなくてもよい。
●特定のページに同一、または類似の、問題のある編集が繰り返されている︵少なくとも1週間に3回程度︶。
●誰からか︵当事者でなくてもよい︶、保護依頼に保護が提案されており、適当な期間に反対が出ないか、賛成・容認などの意見がでている。
(四)削除依頼に出ているページについて、貼られている {{sakujo}} など削除依頼に出ている旨の表記を除去するなどの編集が行われた場合。
●管理者は直ちに {{sakujo}} を含む版にrevertを行った上で、ページを保護することができる。revert先の版に法的問題があると考えられる場合は記述の除去や {{copyrights}} での置換を行ってもよい。
●状況に応じて、半保護または拡張半保護を使用してもよい。
●本項に基づき保護したページは、削除依頼での対処決定後、直ちに保護を解除する。
(五)利用者ページの保護を利用者本人が希望した場合。
●利用者ページ︵利用者の会話ページを含む︶の保護を利用者本人から依頼された場合には、格別の理由がある場合を除いて一時的に保護してよい。その場合 [[Category:編集保護中のページ|{{PAGENAME}}]] を付け加えれば、保護のテンプレートは貼らなくても良い。また解除依頼があれば解除してよい。ただしどちらも保護依頼での合意が常に優先され、反対意見多数の場合はこの限りではない。
●管理者は自らの利用者ページに対して一時的保護、保護中の編集および保護解除を行ってもよい。ただし保護依頼での合意が常に優先され、反対意見多数の場合はこの限りではない。
(六)過去に行われた投票で、結果が確定しており、再度利用されることがないページ。Wikipedia:管理者への立候補のサブページを含む。
ただし、上記に該当した場合であっても、管理者が利用者への投稿ブロック措置で対処可能であると判断した場合には、保護を実施しない場合もあります。
保護を解除してもよい場合
管理者は、以下の場合、ページの一時的保護を解除してもよいものとします。
(一)ページの保護当時に編集合戦の当事者で、対立しているように見えた利用者からリクエストがあった場合。リクエストには原則として何らかの理由がついているべきで、それには次のようなものが考えられる。
●保護に対する抗議 - 編集合戦に見えたものが実は誤解であって、保護を解除してほしい、とリクエストがある場合
●和解の通告 - とりあえずお互いに落ち着いたし、議論を通じて建設的・協力的に編集していく用意があるので解除してほしい、とリクエストがある場合
(二)第三者が、保護の必要がない︵誤認があった、あるいは保護するほどでもない、など︶と指摘した場合。
(三)仲裁にあたったり、忠告や提言などをしていた人が、解除することを提案した場合
(四)争いの原因と思われた点について何か合意や見通しが立ったように見える場合
(五)しばらくの間議論がない、仲裁の試みが進行中など、解除しても問題が再発しないのではないかと思われる場合
(六)利用者ページの保護解除を利用者本人が依頼した場合
(七)保護期間の規定が導入される前に長期または無期限保護された記事・ノートページ・井戸端サブページで、規定に照らして期間が満了しているもの
保護時・解除時の対応
ページの一時的な保護を行った場合には、管理者は次の対応をしてください。
●原則としてページの先頭に保護テンプレートを貼る︵場合に応じて省略することも考えられる︶。
●特段の理由がある場合はWikipedia:保護されたページにリストし、必要ならば保護の理由を書く。
解除を行った場合には、管理者は次の対応をしてください。
●ページの先頭の保護テンプレートを除去する。
●リンク元をチェックして、Wikipedia:保護されたページのリストに載っている場合はリストから取り除く。
保護期間
必要もなく長期間編集できない状態が続くことは好ましくありません。標準名前空間記事およびノートページ・井戸端サブページにおける全保護の期間は、編集者間での合意形成を促すと同時に、新規編集者の益を損なわないよう可能な限り短く設定してください。全保護を行う前に拡張半保護による対応も検討してください。既存のページに対する荒らしやいたずら、削除対象となるページの度重なる再作成を理由として断続的に3か月以上の全保護を行う場合は合意が必要です(3か月の保護が切れて再度3か月の保護を設定することも合意がないかぎり禁止です)。
例外
以下の場合は、長期および無期限の全保護を行うことができます。
- ノートなどで全保護を行うことについて提案・議論され、長期の全保護ならびに半永久的な保護を防ぐための保護解除条件について合意形成が行われたページ
- 終了した議論を含む過去ログページ
- ページ名そのものが荒らしであるような場合であり、別の内容のページで将来使用される可能性がない場合における作成保護
- ページ名が記事名の付け方に反し、かつリダイレクトが即時削除の対象となる場合における作成保護
- 移動保護
保護期間中の議論
一時的にページが保護されている間の議論は、そのページのノートページで行ってください。ノートページが保護されている場合には、Wikipedia:コメント依頼のサブページを利用してください。
単純な修正
全保護のページについて、以下の場合に﹁Wikipedia:管理者伝言板#保護ページの編集依頼﹂で保護中の修正を依頼することができます。
(一)解除の見通しが立たない項目で言語間リンクやリンク先修正、単純な誤記などの修正が必要となった場合、あらかじめノートで提案し、3日以上反対がない場合
(一)Wikipedia:存命人物の伝記に関わるページであり、検証可能な第三者による出典を示せない否定的な題材の除去
(二)リンク先のページがリダイレクトページ︵転送ページ︶であり、リンク先をリダイレクト先のページに修正する場合であり、かつ、リダイレクトページが以下のいずれかを満たす場合
(一)Wikipedia:即時削除の方針#リダイレクト2に該当する場合
(二)事前に改名の議論を経て合意を得た移動により発生したもの
●依頼理由の中で、どこで議論されたかを必ず明記してください。
(三)移動依頼を経た移動により発生したもの
(三)保護中の項目の削除依頼が提出された場合の削除依頼テンプレートの貼り付け
(四)保護中の項目自体への保護テンプレート貼り付け並びに保護依頼テンプレート・半保護テンプレートの除去
半永久的な保護
故意であるか過失であるかにかかわらず、万が一破壊された場合に深刻な影響があるページについては半永久的に保護されるものとします。具体的には次のものが挙げられます。
●ライセンス原文など破壊された場合、法的に見て問題が起こる可能性があるもの。
●MediaWiki︵ウィキペディアのシステム︶のメッセージを格納したもの。これらにはJavaScriptを埋め込めるものもあり、悪用されると被害が大きくなるためです。
●影響が特に大きいテンプレート。
●カスタムJSとして使用されるページ。これは全保護されていない通常のページをJavaScriptとして読み込むことができないためです[注釈1]。
また、その他のさまざまな理由から半永久的に保護されているページがあります。詳細は半永久的に保護されているページを参照してください。
半永久的に保護されたページは管理者ならびにインターフェース管理者のみ編集することができます。文面の変更提案などがある場合には、そのページのノートで提案してください。
保護されたページに表示するテンプレート
Wikipedia:Template メッセージの一覧/メンテナンス#保護中を参照してください。
注釈
- ^ セキュリティ強化の一環としての措置であり、Wikipedia:お知らせ/過去ログ/2018年10月#Tech News: 2018-40にて公表されました。
関連項目
- Wikipedia:編集合戦
- Wikipedia:半保護の方針
- Wikipedia:拡張半保護の方針
- Help:管理者マニュアル/ページの保護
- Wikipedia:保護 - 保護についての解説ページ
- 特別:Log/protect - 保護権限の使用記録
- 特別:Protectedpages - 現在保護されているページ