おぼこ（読み）オボコ

デジタル大辞泉 「おぼこ」の意味・読み・例文・類語

おぼこ

 
﹇名・形動﹈︽﹁うぶこ︵産子︶﹂の音変化か︾
1 まだ世慣れていないこと。また、そのさまや、そういう人。﹁おぼこな娘﹂
2 生(きむ)娘(すめ)。処女。おばこ。
﹁もんはそんな―らしいものはすっかり無くしているのだ﹂︿犀星・あにいもうと﹀
3 ボラの幼魚。
[類語]︵1︶初々しい・うぶ／︵2︶少女・女の子・娘・小娘・童(どう)女(じょ)・乙(おと)女(め)・乙(おと)女(め)子(ご)・女(おな)子(ご)・ガール・ギャル・コギャル・ヤングミセス・ヤンママ・お嬢さん・早乙女・生娘・処女・女児・女子・子女  

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精選版 日本国語大辞典 「おぼこ」の意味・読み・例文・類語

おぼこ

 

(一)〘 名詞 〙
 (二)① ( 形動 ) まだ世間のことをよく知らないために、すれていない男子や娘。うぶな男やきむすめ。また、そのようなさま。︹運歩色葉︵1548︶︺
(一)[初出の実例]﹁旦那の機に入、よろづおぼ子にまだおとこがからきやらあまき物やら、しらぬとばかり﹂(出典‥浮世草子・色道大皷︵1687︶二)
 (三)② 女が、まだ男との肉体関係を知らないこと。男に接したことのない女。きむすめ。
(一)[初出の実例]﹁しらぬふりして床に入しに、其品をおぼこにせんとつくろふおかしさ﹂(出典‥浮世草子・好色床談義︵1689︶三)
 (四)③ 髪を切り下げて結ばないでいる児童。また、その髪形。きりかむろ。︹浪花聞書︵1819頃︶︺
 (五)④ 赤児。︹御国通辞︵1790︶︺
 (六)⑤ 子供。幼児。︹物類称呼︵1775︶︺
 (七)⑥ ﹁ぼら︵鯔︶﹂の幼魚。︹古今料理集︵1670‐74頃︶︺

おぼこの派生語

おぼこ‐げ
(一)〘 形容動詞ナリ活用 〙

おぼこの派生語

おぼこ‐さ
(一)〘 名詞 〙
  

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