デジタル大辞泉 「少女」の意味・読み・例文・類語 しょう‐じょ〔セウヂヨ〕【少女】 1年少の女子。ふつう7歳前後から18歳前後までの、成年に達しない女子をさす。おとめ。﹁多感な少女時代﹂﹁文学少女﹂ 2 律令制で、17歳以上、20歳︵のち21歳︶以下の女子の称。 [補説]作品名別項。→少女 [類語]︵1︶女の子・娘・小娘・童(どう)女(じょ)・乙(おと)女(め)・乙(おと)女(め)子(ご)・女(おな)子(ご)・ガール・ギャル・コギャル・ヤングミセス・ヤンママ・お嬢さん・早乙女・生娘・おぼこ・処女・女児・女子・子女 しょうじょ︻少女︼﹇絵画﹈ ︽原題、︿オランダ﹀Meisjeskopje︾フェルメールの絵画。カンバスに油彩。縦44センチ、横40センチ。黒い無地を背景に、少女がこちらに顔を向けた姿を描いた作品。その構図や雰囲気から、﹁真珠の耳飾りの少女﹂と関連があるといわれている。ニューヨーク、メトロポリタン美術館所蔵。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「少女」の意味・読み・例文・類語 おと‐めをと‥【少女・乙おと女】 (一)[1] ( 若々しく生命力の盛んな女の意 ) (一)① 成年に達した未婚の女。のちには、一〇歳くらいから成人前の未婚の女性を広くさすようになった。処女。⇔おとこ。 (一)[初出の実例]﹁﹃阿那邇夜志愛袁登売袁(あなにやしえヲトメを)﹄と言ひ﹂(出典‥古事記︵712︶上) (二)﹁かくまで愛(めで)たき未通女(ヲトメ)にてましますに﹂(出典‥読本・南総里見八犬伝︵1814‐42︶二) (二)② 年のいかない女の子。童女。︹色葉字類抄︵1177‐81︶︺ (三)③ 天女。仙女。あまつおとめ。 (一)[初出の実例]﹁あまつ風雲のかよひぢ吹きとぢよをとめの姿しばしとどめん︿遍昭﹀﹂(出典‥古今和歌集︵905‐914︶雑上・八七二) (四)④ 五節の舞姫。あまつおとめ。 (一)[初出の実例]﹁むかし御目とまり給ひしをとめの姿おぼし出づ﹂(出典‥源氏物語︵1001‐14頃︶乙女) (二)[2] ﹁源氏物語﹂第二一帖の名。光源氏三三歳の四月から三五歳の一〇月まで。夕霧の元服、大学入学と雲居雁との恋、六条院の新築などを描く。 少女の語誌 (1)﹁をと﹂は若返る意の動詞﹁をつ︵復︶﹂と同源という。﹁未通女﹂とも表記し、結婚適齢期の女性の意。 (2)古代では﹁をとこ﹂━﹁をとめ﹂で対をなしていたが、﹁をとこ﹂が男性一般の意となって、女性一般の意の﹁をんな﹂と対をなすように変わり、それに伴って平安時代には﹁をとめ﹂も﹁少女﹂と記され、天女や巫女を表わすようになった。 (3)﹁乙女﹂の漢字表記の﹁乙﹂は﹁おとうと﹂の﹁おと﹂と同じく年下の意であるが、﹁お﹂と﹁を﹂の区別が失われて用いられるようになった当て字。 しょう‐じょセウヂョ︻少女︼ (一)〘 名詞 〙 (二)① 年若い女子。おとめ。むすめ。少女子。また、姉妹の、下の子。小女。 (一)[初出の実例]﹁僕有二一少女一。願令レ薦二枕席一﹂(出典‥日本三代実録‐貞観九年︵867︶一〇月四日) (二)﹁少女のひなあそびとて、人形をつくりすへたる﹂(出典‥名語記︵1275︶六) (三)[その他の文献]︹史記‐趙世家︺ (三)② 令制で、一七歳以上二〇歳以下の女子。 (一)[初出の実例]﹁次牟依売 年十九少女 次真依売 年十七少女 次床嶋売 年十五小女﹂(出典‥正倉院文書‐大宝二年︵702︶御野国味蜂間郡春部里戸籍) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
普及版 字通 「少女」の読み・字形・画数・意味 【少女】しようじよ(せうぢよ) 若い娘。唐・李白︹姑熟十詠、丹陽湖︺詩 少女、歸舟に棹さし 歌聲、水を(お)ふ 字通﹁少﹂の項目を見る。 出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報