デジタル大辞泉 「きり」の意味・読み・例文・類語 きり[副助] ﹇副助﹈︽名詞﹁き︵切︶り﹂から転じた語。﹁っきり﹂﹁ぎり﹂の形でも用いる︾体言、活用語の連用形・連体形に付く。 1 動作や事物に付いて、その範囲を限定する意を表す。 ㋐だけ。かぎり。﹁ひとりきりになる﹂﹁思いっきり泣く﹂ ㋑ずっと…している。…のままだ。﹁閉めっきりの部屋﹂﹁何を聞いても黙っているきりだ﹂ 2 ︵主に否定の表現と呼応して︶これ以上動作が行われないという限度・限界を表す。…を最後として。﹁先月会ったきり顔を見ていない﹂﹁出かけたきり戻ってこない﹂ 3 ︵主に否定の表現と呼応して︶特定の事物以外のものは存在しないという意を表す。しか。だけしか。﹁選手は一〇人きり残っていない﹂﹁一〇〇円きり持っていない﹂ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「きり」の意味・読み・例文・類語 きり (一)〘 名詞 〙 蝶(ちょう)の羽の粉。鱗粉(りんぷん)。きら。 (一)[初出の実例]﹁蝶はとらふれば、手にきりつきて、いとむつかしきものぞかし﹂(出典‥堤中納言物語︵11C中‐13C頃︶虫めづる姫君) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例