デジタル大辞泉 「ぐいぐい」の意味・読み・例文・類語 ぐい‐ぐい ﹇副﹈ 1 力を込めて引くさま、または、押すさま。﹁綱をぐいぐい︵と︶引っ張る﹂ 2 物事を勢いよく積極的に進めるさま。﹁計画をぐいぐい︵と︶押し進める﹂﹁後続のランナーをぐいぐい︵と︶引き離す﹂ 3 酒などを勢いよく続けて飲むさま。﹁冷や酒をぐいぐい︵と︶あおる﹂ 4 空腹で腹が鳴るさま。 ﹁腹な虫めが―ぬかすわい﹂︿滑・浮世風呂・四﹀ [類語]︵1︶むずと・むんずと・力ずく・腕ずく・力任せ・ぐっと・ぐんと・ぐいと・ぐんぐん・どんどん・ぎゅっと・ぎゅう・ぎゅうぎゅう・きゅうきゅう・がっちり・きゅっと・ひしと・乱暴・粗暴・手荒・手荒い・荒っぽい・荒荒しい・力を込める︵2︶ずいと・ぐいと・ぐんぐん・どんどん・すらすら・見る見る・めきめき・見る間に・とんとん・どしどし・ずんずん・さっと・さっさ・とっとと/︵3︶ぐびぐび・ぐびりぐびり・ごくり・ごくごく・ごくん・がぶがぶ 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「ぐいぐい」の意味・読み・例文・類語 ぐい‐ぐい (一)〘 副詞 〙 ( ﹁ぐい﹂を重ねていう語。多く﹁と﹂を伴って用いる ) (二)① 物事を力任せにすること、また、精力的にことを行なうさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁それをあいづに其かみそりで、︿略﹀ぐいぐいとえぐって﹂(出典‥浄瑠璃・心中刃は氷の朔日︵1709︶中) (二)﹁其大きな体躯でぐいぐいと仕事をしつけたのに﹂(出典‥土︵1910︶︿長塚節﹀五) (三)② 特に、酒などを勢いよくたくさん飲むさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁一と陶(とくり)下げて来て、二人で隣の茶屋へは入てぐいぐい呑で﹂(出典‥滑稽本・八笑人︵1820‐49︶二) (四)③ 空腹などで腹の鳴るさまや酒など飲みたくてのどのひくひくするさまを表わす語。 (一)[初出の実例]﹁其詩に、食(くい)物が無てひだるいほどに、うへたる腸がくいくいとなると作たぞ﹂(出典‥京大本湯山聯句鈔︵1504︶) (二)﹁酒のにほひをかいでは、どうもこたへられぬ。アアのどがぐいぐいする﹂(出典‥黄表紙・仙術独稽古︵1818︶上) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例