アンナン

百科事典マイペディア 「アンナン」の意味・わかりやすい解説

アンナン

 
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「アンナン」の意味・わかりやすい解説

アンナン
あんなん / 安南
Annam


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改訂新版 世界大百科事典 「アンナン」の意味・わかりやすい解説

アンナン (安南)
Annam

ベトナムに対する外国人の呼称。またはフランス領インドシナ時代の中部ベトナムを指す。現在はまったく用いられない。北部ベトナムは前1世紀以来,中国の植民地になっていたが,唐にいたってこの地に安南都護府が置かれた。安南の呼称はこの都護府の名に由来する。10世紀のベトナム独立後も中国は19世紀にいたるまで安南国と呼びつづけ,周辺諸国もこれにならった。16世紀以降では絹と陶器の産地である北部ベトナムがアンナンとして,日本,ヨーロッパに知られた。19世紀にいたってザロン(嘉隆)帝が全土を統一するや,王国全体がアンナン王国とよばれた。しかし1862年フランスは南部ベトナムを奪って直轄植民地とし,これをコーチシナとよび,また84年北部を保護領としてトンキンとよんだため,中部ベトナムの保護王国のみがアンナンとよばれ,1902年にはこの名が法定された。45年インドシナ駐留日本軍の対仏クーデタによって,ベトナム(越南)帝国が誕生してから,アンナンの呼称は公式に消滅した。
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山川 世界史小辞典 改訂新版 「アンナン」の解説

アンナン
Annam 安南


679()()()()10()()()

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンナン」の意味・わかりやすい解説

アンナン
Annam

外国人が中部ベトナムを呼ぶのに用いた呼称,あるいはベトナム全土をさすこともあった。唐代の初め (679) ,中国が辺境統治のために用いはじめた名称で,現在のハノイに設置した安南都護府に由来する。 1802年ユエ (順化) を中心にベトナムに君臨した阮朝が,中国から正式に越南王に封じられてからベトナムの称が始る。 19世紀後半にフランスの植民地支配下に入ると,フランスは国の呼称にアンナンの名を使用した。現在はまったく用いられていない。

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