改訂新版 世界大百科事典 「オランダ戦争」の意味・わかりやすい解説
オランダ戦争 (オランダせんそう)
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フランス王ルイ14世の侵略戦争の一つ(1672~78年)。さきの南ネーデルラント継承戦争で領土拡大の成果をあげられず,オランダに反感を持ったルイ14世は,イギリスと組んで1672年にオランダに侵攻した。オランダはこれに反撃し,神聖ローマ皇帝,スペイン,デンマークを味方につけ,74年にはイギリスとも和解したためにフランスは孤立し,78~79年にナイメーヘンの和約が成立した。
出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報
…彼の経済観念も諸施策も革新的なものではなく,すでにラフマ,リシュリューら先駆者をもつが,経済状況の悪化と財政上の要請から,彼の施策は対外的には“貨幣戦争”という著しく攻撃的な性格を帯び,国内でも強権的で煩瑣な国家統制・国家後見を伴い,コルベルティスムColbertismeと総称されて王室的重商主義の典型といわれる。コルベルティスムは間接税の増収など一時的な成果をあげたが,イギリス・オランダの商工業との格差を克服できず,特権事業は不振に陥り,総じて“危機への絶望的対応”にとどまり,高関税率はオランダ戦争を招いて財政を破綻させた。また,工業への食糧・原料の供給源としてのみ考慮された農業は低穀価政策の下で停滞的な状態におかれた。…
※「オランダ戦争」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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