ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「シャキャシュリーバドラ」の意味・わかりやすい解説
シャキャシュリーバドラ
Śākyaśrībhadra
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… サキャ派も顕教上の見解としては瑜伽行中観派の立場を保っていたが,密教の実践を本旨とした。しかし,1204年にチベットに亡命して,インド仏教最後の伝統を伝えたシャキャシュリーバドラ(1127‐1225)に接触した後は,従来の密教のみの立場を改めて顕教,つまり仏教教理の哲学的研究にも熱心な宗派に変わった。14世紀にはタントラ仏教を学ぶものの間にもプトゥン(1290‐1364)のような優れた学者が現れ,現実には中国や日本のように瑜伽タントラの実修を重んじ,無上瑜伽タントラのもつ問題点の克服に関心を寄せはじめた。…
※「シャキャシュリーバドラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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