デジタル大辞泉 「チワワ砂漠」の意味・読み・例文・類語 チワワ‐さばく【チワワ砂漠】 ︽Chihuahuan Desert︾北アメリカ大陸にある砂漠。メキシコ北部のチワワ州および米国南西部のテキサス州からニューメキシコ州にかけて広がる。標高1000メートル以上の高原に位置するため高温にはならず、月間平均気温は30度を超えない。ビッグベンド国立公園、カールズバッド洞窟群国立公園、グアダループ山脈国立公園、ホワイトサンズ国定公園が含まれる。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
日本大百科全書(ニッポニカ) 「チワワ砂漠」の意味・わかりやすい解説 チワワ砂漠ちわわさばく 北アメリカ砂漠の植生で4区分された砂漠の一つ。名称はメキシコの州名に由来している。範囲は大部分がメキシコの西シエラ・マドレ山脈の東側に分布し、北部はアメリカ合衆国のテキサス州西部からニュー・メキシコ州南部に延びている。面積45万平方キロメートル。地形が標高1500~1000メートルの高原であるため高温にならず、北回帰線近くでも最暖月の平均気温が30℃を超えることはない。年降水量はもっとも少ない所でも150ミリメートル程度あり、大部分の地域で200ミリメートルを超える。この砂漠の北端のニュー・メキシコ州に位置する﹁ホワイト・サンズ国定記念物﹂は母材が石膏(せっこう)からなる文字通り白い砂丘である。石膏は軟らかいためすぐ微粒子となり空中に飛散するが、ここではすぐ近くに厚い石膏層があるため砂丘が形成されている。この砂丘にすむネズミやトカゲなど数多くの動物は保護色の白色となっている。 ﹇赤木祥彦﹈ [参照項目] | 北アメリカ砂漠 | 砂漠 | シエラ・マドレ山脈 | ニュー・メキシコ 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例