やや耐寒性があり、関東地方以西に植えられる。日当りでよく育ち、土質はとくに選ばない。成長は速く、毎年剪定(せんてい)をして樹形を整える。繁殖は挿木、実生(みしょう)による。
[小林義雄 2020年1月21日]
中国雲南省の蘭茂(らんも)(1397―1476)の著した『滇南本草(しんなんほんぞう)』に、赤陽子(せきようし)の名で、果実が産後の子宮出血、虫下し、目をよくするなどの薬として記載がある。ピラカンサの現在の中国名は、ラテン語の属名に由来する火棘(ひら)であるが、『滇南本草』には救軍粮(きゅうぐんろう)、赤果(せっか)、純陽子(じゅんようし)、火把果(ひはっか)などの異名が掲げられている。救軍粮の名を檀萃(だんすい)の『農部瑣録(さろく)』は、武侯が南征のおり、軍士が果実を食べたからであると述べている。
[湯浅浩史 2020年1月21日]
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タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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