翻訳|bell pepper
トウガラシの一品種群で欧米のアマトウガラシをいう。また日本のシシトウ(シシトウガラシ)もこの群に属する。ピーマンの名はトウガラシを意味するフランス語のピマンpimentに由来する。草姿はふつうのトウガラシ(辛味種)に類似するが,葉は一般に広大で,とくに果実は大型でシシ(獅子)頭状を呈し,果肉が厚くなる。アメリカ,ヨーロッパ,ブラジル,日本に栽培が多い。トウガラシの甘味種は辛味種より北方諸国で品種が発達したといわれる。日本では江戸時代からシシ系の土着品種が栽培されており,明治に入って欧米から数種の品種が導入されたが,栽培は振るわなかった。第2次世界大戦後も二,三の欧米からの導入品種がわずかに栽培されたにすぎなかったが,昭和30年代に入り,食生活の洋風化が進行するに伴い需要が急増し,在来種の系統選抜,洋種と和種の一代雑種など数多くの新品種が発表された。主要な品種は新さきがけ,にしき,エースなどである。主産地は宮崎,茨城,高知県。ピーマンの果実は葉とともにビタミンA,Cに富み,てんぷら,油いため,肉づめなど和・洋・中華風の各料理に用いられる。
執筆者:金目 武男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「事典 日本の地域ブランド・名産品」事典 日本の地域ブランド・名産品について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…伏見辛で代表され,外国ではカイエンCayenne(イラスト)の系統がこれに属する。var.grossum(英名bell pepper,sweet pepper)は辛みはなく,通常シシトウやピーマンの名で果菜として広く利用される。また,辛みが強い1群はタバスコ群としてまとめられることもある。…
…伏見辛で代表され,外国ではカイエンCayenne(イラスト)の系統がこれに属する。var.grossum(英名bell pepper,sweet pepper)は辛みはなく,通常シシトウやピーマンの名で果菜として広く利用される。また,辛みが強い1群はタバスコ群としてまとめられることもある。…
※「ピーマン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
6/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
5/20 小学館の図鑑NEO[新版]昆虫を追加
5/14 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
4/12 デジタル大辞泉を更新