缶詰(読み)カンヅメ(英語表記)canned foods

デジタル大辞泉 「缶詰」の意味・読み・例文・類語

かん‐づめ〔クワン‐〕【缶詰(め)】

 
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[]2  

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改訂新版 世界大百科事典 「缶詰」の意味・わかりやすい解説

缶詰 (かんづめ)
canned foods


︿

18041795西181012000

 使410cm使調3060601810Peter Durand使使Bryan DonkinJohn Hall12使24William Edward Parry使1896Charles Ams

 187141832-96Léon Dury

調pHpHpH4.55pH100100

 調使使調使commercial sterilization

使便使

 JIS19772n-20%4%使

8001200調調調調

4060%調使23使56

 使5

JASJASJASJAS1234567使8JAS

1812901901187040001219707075%802040%200

1875宿77使777982

 

 2193917008509472700

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「缶詰」の意味・わかりやすい解説

缶詰
かんづめ

ブリキまたはアルミなど金属性の容器に食品あるいは料理を詰めて密封し、加熱殺菌することで、長期間の保存を可能にした食品をいう。広義には瓶詰やレトルト食品も缶詰の仲間である。粉乳、菓子類、食用油などのように、缶に詰めて密封してあっても、加熱殺菌をしていないものは缶入りとして区別し、缶詰に含まない。

[河野友美・山口米子]

歴史


1804120001810Peter Durandcanned foods18211873

 18714()18329574()75宿77使()189495190405()971907沿195530


製造工程


調()


洗浄・調理

原料は、魚貝類は鮮度のよいもの、肉類は味よく熟成されたもの、果実は加工に適した熟度のもの、野菜は缶詰の目的にあった大きさのものを使う。モモ、洋ナシ、アンズ、アスパラガス、マッシュルーム、トマト、グリーンピース、スイートコーンなどは、果実では熟度、野菜では鮮度が缶詰の品質に大きく影響する。とくに野菜では、鮮度のよくないものを使用すると不快なにおいが出やすい。原料は洗浄を行ったのち、魚類では頭部・尾部・皮・骨・内臓・血液などを、貝類では殻を、果実・野菜では果皮・莢(さや)・種子・芯(しん)部などを除き、缶に詰めやすい大きさに切断する。次に湯煮(ゆに)または蒸し煮を行う。その目的は、魚類・肉類では、タンパク質を凝固させて缶詰時の身くずれを防止するとともに、種類によっては不快なにおいや、余分な脂肪分を溶解除去することである。果実・野菜では、各種の酸化酵素を不活性化するとともに、色、香味、栄養成分などの変化を防ぐ。

[河野友美・山口米子]

秤量肉詰め・注液

()1調


脱気・密封



 ()12使sanitary can


殺菌・冷却・検査

()1008010511530


容器

缶詰の容器としてはブリキ缶やアルミ缶が主として使われている。ブリキは鉄鋼の原板に錫(すず)をめっきしたものである。缶詰用のブリキ板の厚みは0.214~0.320ミリメートルのものが広く使われているが、製鋼技術の進歩に伴い、しだいに薄い板がつくられるようになった。また、缶の内面の腐食や内容物の変色を防ぐために、果実缶詰や果汁缶詰を除き、一般に塗装された缶が使われている。塗料は内容物の種類に応じて異なり、近ごろは合成樹脂性のものが多くなっている。とくに、カニなどを缶詰に加工するとタンパク質中の硫黄(いおう)化合物から硫化水素を発生し、錫、鉄と反応して内容物が黒変するので、これを防ぐためCエナメル(缶詰用特殊エナメル)が使われ、また魚類や肉類で脂を多く含むものにはフェノール系塗料、ビールや炭酸飲料にはビニル系塗料などが使われる。最近ではこれらの塗料に、エポキシ系塗料を混合した複合型塗料も利用されている。またアルミニウム製の缶も多くなった。この場合は、アルミの純度が非常に高いことが要求される。純度が低いと電解的作用により腐食され、穴があくからである。開缶しやすいように切り込みを入れて、取っ手を引けば缶があくようになったプルトップタイプも多い。またクロムめっきやクロム酸処理による鋼板を使った缶が一部の食品に使われている。なお、瓶に食品を詰めて密封、殺菌した瓶詰も、一般に缶詰に含めて取り扱われている。また、プラスチックフィルムにアルミ箔(はく)を貼(は)り合わせた、高温の加熱殺菌ができる袋詰め容器のレトルト食品が開発され、急速に生産、消費が増えている。外国ではこれをフレキシブル・キャン(柔軟な缶)と称し、広義の缶詰に含めることもある。

[河野友美・山口米子]

種類




 ()


缶マークの読み方

缶の蓋には、缶マークが刻印あるいはプリントされている。日本の缶詰の表示は日本独特のもので、各国により表示が異なる。賞味期限年月日は、以前は4桁(けた)表示であったが、近年、わかりやすい6桁表示も取り入れられ、この表示に従っているものが多い。輸入缶詰については、輸入年月日を表示すればよいことになっている。日本の缶詰の場合、従来は3段に記号を組み合わせて表示されていた。賞味期限年月日が4桁表示の場合、上段は品名、中段は工場名、下段は賞味期限年月日を、6桁表示の場合は、上段は品名、中段は賞味期限年月日、下段は工場名を表している。品名のところには、サイズのあるものでは、L(大)、M(中)、S(小)、●(ブロークン)の記号が、調理方法としてはN(水煮)、O(オリーブ油漬け)といった記号が付されている。品質表示基準などの表示制度により缶の胴の部分に詳しい内容表示がされるようになったので、最近は賞味期限表示のみのものが多い。

[河野友美・山口米子]

保存性と栄養


調3445使使


利用法




 使使

 使使



1987 1992

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百科事典マイペディア 「缶詰」の意味・わかりやすい解説

缶詰【かんづめ】

 
1810N.1749-1841P.使1871調調80101206090JAS調
 

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「缶詰」の意味・わかりやすい解説

缶詰
かんづめ

 
便191418712  

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和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典 「缶詰」の解説

かんづめ【缶詰】

缶に食品を詰めて密封し、加熱殺菌して長期保存できるようにしたもの。

出典 講談社和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典について 情報

栄養・生化学辞典 「缶詰」の解説

缶詰

 金属の容器に入れて密閉し,滅菌して保存する食品.

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世界大百科事典(旧版)内の缶詰の言及

【アペール】より


12000使(1810Peter Durand) 

【水産加工】より

…明治維新後は在来技術の改良と外国技術の導入が積極的に行われ今日に至っている。 明治以降の特色は機械化が急速に進み多くの製品で大量生産が可能になったことで,そのおもなものは缶詰加工,練製品および冷凍すり身製造,調味加工品製造などの各技術で,関連するものとして製氷・冷凍技術がある。
[缶詰]
 日本における缶詰製造は,1871年(明治4)長崎の松田雅典がフランス人の指導をうけて試作したのが初めといわれる。…

【ストラバイト】より



※「缶詰」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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