ファトワー(英語表記)fatwā

デジタル大辞泉 「ファトワー」の意味・読み・例文・類語

ファトワー(〈アラビア〉fatwā)

イスラム教法学者が宗教的な立場から出す見解判断法律による拘束力はないが、心理面から教徒に多大な影響を及ぼす。

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改訂新版 世界大百科事典 「ファトワー」の意味・わかりやすい解説

ファトワー
fatwā


西

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ファトワー」の解説

ファトワー
fatwā

イスラーム法学上,ムフティーが照会者の求めに応じて示す,具体的問題についての法学意見。シャリーアもと本来は私的な法律相談として普及したが,特に西方イスラーム世界(マグリブ)やオスマン帝国では公的な制度となった。

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世界大百科事典(旧版)内のファトワーの言及

【シャイフ・アルイスラーム】より

…セルジューク朝は政府の任命する官職にしようとして失敗,オスマン帝国はイスタンブールのムフティーの職名とした(トルコ語でシェイヒュル・イスラムşeyhülislam)。ウラマーを統轄してカーディー(裁判官),ムフティーの任免権を握り,ファトワーfatwā(意見書)によってスルタンの国事行為を制約し,事実上シャリーア(イスラム法)施行の責任者となった。【嶋田 襄平】。…

【オスマン帝国】より


()︿()殿()(divanı hümayun)︿(fetva)()yasa()︿

【シャイフ・アルイスラーム】より

…セルジューク朝は政府の任命する官職にしようとして失敗,オスマン帝国はイスタンブールのムフティーの職名とした(トルコ語でシェイヒュル・イスラムşeyhülislam)。ウラマーを統轄してカーディー(裁判官),ムフティーの任免権を握り,ファトワーfatwā(意見書)によってスルタンの国事行為を制約し,事実上シャリーア(イスラム法)施行の責任者となった。【嶋田 襄平】。…

【ムフティー】より


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※「ファトワー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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