ホメロス(英語表記)Homēros

デジタル大辞泉 「ホメロス」の意味・読み・例文・類語

ホメロス(Homēros)

 
8  

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精選版 日本国語大辞典 「ホメロス」の意味・読み・例文・類語

ホメロス

  1. ( Homēros ) 古代ギリシアの詩人。紀元前八世紀頃の人と推察される。古代ギリシア最古最大の叙事詩「イリアス」と「オデュッセイア」の作者とされる。生没年、生地、生涯など様々な伝承がある。ホーマー。生没年不詳。

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改訂新版 世界大百科事典 「ホメロス」の意味・わかりやすい解説

ホメロス
Homēros


Homer︿西

hexametros241569312110

 5Hellanikos3118345007Kallinos︿kyklos768

 10Homēridai︿調︿︿

 ︿30030

︿西4514148817813210100

 1795F.A.6姿19調︿︿

 1930M.Parry使調A.B.Lord28︿2︿

 ︿3


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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ホメロス」の意味・わかりやすい解説

ホメロス
ほめろす
Homeros


81077508

 14001200()()()6

 ()()



1965

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百科事典マイペディア 「ホメロス」の意味・わかりやすい解説

ホメロス

 

 

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山川 世界史小辞典 改訂新版 「ホメロス」の解説

ホメロス
Homeros[ギリシア],Homer[英]


138姿

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ホメロス」の意味・わかりやすい解説

ホメロス
Homēros

 
8 Īlias Odysseia Thēbais Kypria Epigonoi Margītēs Batrachomyomachiā  

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旺文社世界史事典 三訂版 「ホメロス」の解説

ホメロス
Homeros

生没年不詳
古代ギリシア最大の叙事詩人。英語ではホーマー(Homer)
前9〜前8世紀ごろ,小アジアに生まれ,盲目であったともいわれる。ギリシア神話の大成者で,『イリアス』『オデュッセイア』の二大叙事詩の作者。この2作品の全編が彼ひとりの作であるかどうかは議論があるが,これらはギリシア詩文学中最大の傑作で,また,ミケーネ文明時代のギリシア人の生活・歴史を知る最も貴重な史料とされている。

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世界大百科事典(旧版)内のホメロスの言及

【アジア】より

…これはギリシアに伝わってAsiaとEuropaとなった。もっともエウローパは,ホメロスのアポロン賛歌(前9世紀)のなかでは,当時の彼らの世界であるペロポネソス半島とエーゲ諸島のみを指しているから,もう一つのアジアのほうは,それ以外の東のほうを広く,漠然と指していたとみられる。東の限界が,ペルシアまでかインドまでかは不明である。…

【アリスタルコス[サモトラケの]】より



【イーリアス】より


(815693)()(16001100)

【英雄時代】より

…この語はもと神と人間から生まれた半神を指したが,知力や体力や戦技において常人に卓越したものをもつすぐれた人間を,さらには英雄たちの実在が信じられた時代の自由人一般を指す言葉ともなった。ホメロスの詩に活動するギリシアとトロイアの勇士たちは英雄の典型と考えられた。前700年ごろのヘシオドスは《農と暦(仕事と日々)》の中で,人間の歴史を,金・銀・銅・英雄・鉄の人間が次々に出現した五つの時代としてとらえ,英雄はテーバイ攻撃やトロイア攻撃で死に,その中の一部は〈福者の島〉で幸福な生活を営んでいると歌った。…

【エウスタティオス】より


()()117585

【オデュッセイア】より

…古代ギリシアの詩人ホメロスの作として《イーリアス》と並び称せられる大叙事詩。アレクサンドリア時代より24巻本として今日に伝わる。…

【ギリシア語】より

…この予想外の結果に当初は疑問を投げる学者もいたが,現在ではほぼ学界の承認するところとなり,ギリシア語の歴史は文献的に前1400年ころにまでさかのぼることが可能になった。それは,ホメロスの叙事詩に語られているクレタとミュケナイを中心とする英雄時代に属するもので,前1200年ころに小アジアからギリシア一帯をおそった破滅の嵐によってこの世界が〈暗黒時代〉を迎えるまで続いている。しかしその文書の内容は非常に限定されていて,宮廷の書記がメモのように財産を書き留めたものが多く,文学作品はない。…

【ギリシア神話】より

…ついでその及ぼした影響についてみれば,まずギリシア文化そのものにおいて,およそそのすべての文化的達成の母胎であったことが指摘できる。古代ギリシア文学はホメロスとヘシオドスとの圧倒的影響下にあるが,これら両人の創造の前提はほかならぬ神話であった。壮大な神殿は神話に活躍する神々の住居であり,彫刻は神像の描出に始まった。…

【ギリシア文学】より

…VIおよびVIIについては〈ビザンティン文学〉とこの項末尾の記述を参照されたい。
【I叙事詩成立の時代】
 ミュケナイ時代の記録には文学の痕跡は発見されていないが,前8世紀以降台頭するホメロス,ヘシオドスらの叙事詩文学の最初の萌芽は,前12世紀以降の〈暗黒時代〉に諸地を歴遊した吟遊詩人(アオイドスaoidos)の語り物技芸に発する。今日伝わる両詩人の作品は初期イオニア方言をおもに用いた職業的詩人たちの間で口承の語り物として成立し,彼らの間で代表的レパートリーとして発展・熟成の過程をたどった。…

【詩】より

…くり返し享受されているうちにしだいにテキストが定まり,とりわけ祭儀や宮廷行事などの場を中心に専門的な朗吟者が,ついで専門的な作者が出るようになったものだろう。文字に記されて残っているものとしては,古代オリエントの《ギルガメシュ叙事詩》や古代インドの二大叙事詩,古代エジプトの〈ピラミッド・テキスト〉や神々への賛歌,古代ギリシアのホメロスの叙事詩,旧約聖書中の韻文テキスト,古代中国の《詩経》などが名高い。日本の場合は,《古事記》《日本書紀》《風土記》などに古代の歌垣や婚姻の歌,国ほめや神ほめの歌が記録されているほか,祝詞(のりと)などの宗教的テキスト,《万葉集》の中の伝承歌謡などがあり,また沖縄の《おもろさうし》や,時代は下るがアイヌ民族の口誦叙事詩群〈ユーカラ〉も知られている。…

【叙事詩】より

…すなわち,はじめはエポスepos(言葉で表されたもの)とポイエインpoiein(作る,製作する)とを合成して作られ,それは韻文で話を語ることを指していた。 近代ヨーロッパにおいて,叙事詩という語が一般に用いられるようになったとき,人々はホメロスの《イーリアス》《オデュッセイア》を最高の模範とみなしながら,ある特定の文学ジャンルを明確に指す用語として使用したのである。それによれば,叙事詩とは,ある歴史的な事件,あるいは民族全体にかかわる伝説上の事件において,華々しい英雄的な功業を遂げた人物の行動を,韻文形式で語る文学作品を意味した。…

【葬制】より

…副葬品からは死者がなお生きつづけているという信仰と,墓室が住居の模倣であることが知れる。 ホメロスの時代になると文献で葬制の実態がわかるようになるが,本質的にはそう変化はない。埋葬は近親者の神聖な義務であり,敵でさえ葬らずにおくことは罪深いこととされた。…

【チャップマン】より


退(1594)C.Hero and Leander(1598)(161116151616)(1596)1600(1602)(1604)(1604)(1608)(1605,B.J.)

【盲人】より

…巫女や口寄せの技能とも相通じるこうした盲人独特の技能は歌謡と芸能の分野にも及び,吟遊詩人や楽器演奏者として諸国を遍歴することも多かった。事実,古代絵画においてホメロスはしばしば桂冠を被った盲目の老人として表現され,《オデュッセイア》にもオデュッセウスをもてなす盲目の歌い手デモドコスDēmodokosが登場する。この伝統は中世にまで引き継がれ,大道芸人には盲人が相当数加わっていた。…

※「ホメロス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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