出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
アラブ諸国やトルコの古典音楽で用いられている旋法。原義は「場所」で、複数形はマカーマートmaqāmāt。マカームに関する理論化は、撥弦(はつげん)楽器ウードの指板を利用して早くも8世紀ごろから試みられてきた。今日では、個別名をもつ各マカームは、半音より狭い微分音や中立音程からなる音階と、それを構成するテトラコード(4度音程枠)やペンタコード(五度音程枠)の連結の仕方、音域、旋律型、そして主音といったさまざまの要素によって性格づけられており、とくに音程構造と主音がその分類基準とされることが多い。マカームの総数は100以上ともいわれるが、各地域でよく用いられるのはそのうち20~30種ほどである。また同じ名称のマカームでも、その性格や用いられ方は地域ごとに異なるのが普通である。アラブやトルコの古典音楽はしばしば多楽章からなる組曲形式をとるが、演奏に際して始めに選ばれたマカームは全楽章を通して変えられることはなく、一貫して特定の情緒的雰囲気を醸し出しつつ、即興演奏のための基盤を与える。
なお、イランではマカームとはよばず、一般にダストガーおよびアーバーズという。
[山田陽一]
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出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
※「マカーム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
タコノキ科の常緑高木。小笠原諸島に特産する。幹は直立して太い枝をまばらに斜上し,下部には多数の太い気根がある。葉は幹の頂上に密生し,長さ1〜2m,幅約7cmで,先は細くとがり,縁には鋭い鋸歯(きょし)...
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