マグマ(英語表記)magma

翻訳|magma

デジタル大辞泉 「マグマ」の意味・読み・例文・類語

マグマ(magma)

 
1()漿()
2 
[]漿  

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精選版 日本国語大辞典 「マグマ」の意味・読み・例文・類語

マグマ

  1. 〘 名詞 〙 ( [ギリシア語ラテン語] magma ) 地下のマントル上部にある岩石が溶けて生じた、高温で溶融状態にある造岩物質。種々の珪酸塩が溶融した複雑な組成のもので流動性がある。火成岩はマグマが冷えて固まったもの。岩漿(がんしょう)
    1. [初出の実例]「マグマ運動と地震の関係に関する学説」(出典:ルクレチウスと科学(1929)〈寺田寅彦〉六)

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改訂新版 世界大百科事典 「マグマ」の意味・わかりやすい解説

マグマ
magma


漿使

OSiAlMgFeCaNaKTiH2OCO2SFSiO23580%

 12001100900

 102104107109

 12.602.70g/cm32.42.5g/cm32.2g/cm312.702.80g/cm3

 SiAlO4

150kmSiO2Al2O3CaONa2OK2OMgOprimary magmaMgOSiO2Na2OK2OH2OSiO2MgCO2SiO2CO2MgCaSiO22
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「マグマ」の意味・わかりやすい解説

マグマ
まぐま
magma


漿()


組成


chilled margin

 ()()


発生および活動

地下浅所でのマグマの温度はおおよそ650~1300℃の間である。マグマは地殻下部からマントル上部(地下数十~数百キロメートル)の深さで発生する。この深さの位置に地震波の速度が周辺より遅くなるところ(低速度層)があって、これがマグマ発生帯であるとされている。地下の温度の上昇とか、圧力の減少などによって部分溶融がおこりマグマが発生し、それが集まると、マグマの密度は周辺の岩石の密度よりわずかに低いので、浮力によって徐々に上方に向かって移動してゆくことになる。周囲の岩石の密度と同じところまでくると、マグマ溜(だま)りをつくる。マグマ溜りには地表近く(火山直下)に位置するものから、かなりの深所に位置するものまで、いくつかの種類のものがあるらしい。マグマ溜りの中で結晶化が進むと、未固結の部分の水などの揮発性成分の圧力が高くなり、ふたたび地上にマグマを押し上げようとする力が働く。マグマ溜り付近に働く広域的圧力(プレートを押す力)はマグマ上昇の引き金となる。マグマがさらに上昇して周辺の圧力が低下すると、揮発性成分が飽和して気相として分離して発泡することになる。マグマが発泡をおこすと体積が増大し、それが急激におこると噴火作用となる。マグマ発生のより巨視的原因としては、マントル内の圧力解放とマントル対流の上昇、マントル沈み込みの際の粘性摩擦熱、ホットスポットhot spotなどの熱源が考えられている。

[矢島敏彦]

『久城育夫・荒牧重雄編『岩波講座 地球科学3 地球の物質科学Ⅱ』(1978・岩波書店)』『横山泉・荒牧重雄・中村一明編『岩波講座 地球科学7 火山』(1979・岩波書店)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「マグマ」の意味・わかりやすい解説

マグマ
magma

 
漿L. reaction series  

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化学辞典 第2版 「マグマ」の解説

マグマ
マグマ
magma


漿()3(Na2OK2O)/SiO21200  (SiO2)

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百科事典マイペディア 「マグマ」の意味・わかりやすい解説

マグマ

 
漿()
 

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知恵蔵 「マグマ」の解説

マグマ

 
1200900100km()  
(   2007)
 

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デジタル大辞泉プラス 「マグマ」の解説

マグマ〔キャラクター〕

東宝特撮映画『妖星ゴラス』(1962)に登場する怪獣。南極大陸の氷の下にいたセイウチに似た巨大怪獣。全長50メートル。

マグマ〔イベント〕

2007~2009年に横浜、大阪、名古屋などで開催されていたロック・イベント。

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岩石学辞典 「マグマ」の解説

マグマ

岩漿

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世界大百科事典(旧版)内のマグマの言及

【温泉】より

…草津3万4240l/min,別府2万2200l/min,箱根1万8474l/min,熱海1万6290l/min,蔵王1万5000l/min,登別1万0390l/minなどが日本の湧出量の大きい温泉地である。プレート生産地帯ではマグマの生産量がプレート沈み込み地帯の数倍に達しているので,降水量や地質条件に恵まれていると大きな温泉湧出量を示すことになる。その好例がアイスランドである。…

【火成岩】より

…火成岩とは地下深部で発生するマグマが地表に噴出したり,あるいは地殻中に貫入し,冷却・固結して生じた岩石の総称である。マグマが地表に噴出して生じた火成岩を噴出岩または火山岩と呼ぶ。…

【火成作用】より

…マグマの発生からその上昇,冷却・固結にいたる間に,マグマによってひきおこされる現象の総称。火成作用は火山作用volcanismと深成作用plutonismに大別される。…

【結晶分化作用】より



※「マグマ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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