井上光晴(読み)イノウエミツハル

デジタル大辞泉 「井上光晴」の意味・読み・例文・類語

いのうえ‐みつはる〔ゐのうへ‐〕【井上光晴】

 
19261992()()  

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精選版 日本国語大辞典 「井上光晴」の意味・読み・例文・類語

いのうえ‐みつはる【井上光晴】

 

(一)
 

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「井上光晴」の意味・わかりやすい解説

井上光晴
いのうえみつはる
(1926―1992)


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20世紀日本人名事典 「井上光晴」の解説

井上 光晴
イノウエ ミツハル

昭和・平成期の小説家,詩人



生年
大正15(1926)年5月15日

没年
平成4(1992)年5月30日

出生地
旧満州・旅順

出身地
長崎県崎戸町

学歴〔年〕
電波兵器技術養成所卒

主な受賞名〔年〕
年間代表シナリオ賞(昭45年度)

経歴
幼くして両親を中国で失ない、佐世保、伊万里、崎戸を転々とする。高小中退後、長崎県の海底炭鉱で働きながら専検合格。昭和20年共産党に入党、24年九州地方常任委員などを務める。この間、22年ガリ版詩集「むぎ」を刊行。ついで23年大場康二郎との共著詩集「すばらしき人間群」を刊行した。新日本文学会にも参加したが、44年退会。25年に「書かれざる一章」「病める部分」が党内所感派より批判を浴び、28年に離党。日本のスターリン主義批判の先駆者となる。31年上京、「週刊新潮」記者などを経て文筆活動に入り、33年吉本隆明・奥野健男らと「現代批評」を創刊、同誌に「虚構のクレーン」(35年刊)を発表。38年「地の群れ」で作家としての地位を確立。天皇、原爆、炭鉱、朝鮮戦争をテーマとした作品を書き続ける。45年個人誌「辺境」を、54年野間宏らと「使者」を創刊。52年から各地で文学伝習所を開講する。平成元年・2年にがんの手術を受ける。他の代表作に「ガダルカナル戦詩集」「死者の時」「他国の死」「黒い森林」「心優しき叛逆者たち」「憑かれた人」などがあるほか、「井上光晴長篇小説全集」(全15巻 福武書店)、「井上光晴作品集」「新作品集」「第三作品集」(3期13巻 勁草書房)が刊行されている。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

百科事典マイペディア 「井上光晴」の意味・わかりやすい解説

井上光晴【いのうえみつはる】

 
19461950195319581963197015  

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「井上光晴」の意味・わかりやすい解説

井上光晴
いのうえみつはる

[生]1926.5.15. 満州,旅順
[没]1992.5.30. 東京,調布
小説家。幼くして父母と生別し,貧困な少年時代を過した。 15歳で長崎県崎戸炭鉱で炭鉱員の生活を体験し,のちの文学の素材を得た。その後,独学で専検に合格し,電波技術養成所などに学んだが,第2次世界大戦後日本共産党に入党し,詩作を始めた。小説の処女作『書かれざる一章』 (1950) は共産党の内部批判として注目を集め,作家としての地位を定めた。未解放領域,朝鮮人,原爆被爆者などを対象に,差別や搾取の実態を通じて日本の底辺をえぐった『死者の時』 (60) ,『地の群れ』 (63) などの力作を相次いで発表,『残虐な抱擁』 (68) など廃坑地帯を舞台にした作品も多い。ほかに,スターリン主義を批判した『黒い森林』 (66) ,退廃した日常生活を描いて戦後性の本質を問う『心優しき反逆者たち』上下 (73) などの作がある。

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デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「井上光晴」の解説

井上光晴 いのうえ-みつはる

1926-1992 昭和後期-平成時代の小説家。
大正15年5月15日中国旅順生まれ。長崎県の炭鉱ではたらく。戦後,共産党にはいり「書かれざる一章」を発表するが,反党的と批判され離党。昭和45年季刊誌「辺境」を個人編集。社会の底辺にある差別,矛盾を追及しつづけた。平成4年5月30日死去。66歳。著作に「地の群れ」「ガダルカナル戦詩集」など。
【格言など】敵にする者を仕立てんと生きて行けんとよ(「胸の木槌にしたがえ」)

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367日誕生日大事典 「井上光晴」の解説

井上 光晴 (いのうえ みつはる)

生年月日:1926年5月15日
昭和時代;平成時代の小説家;詩人
1992年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の井上光晴の言及

【原爆文学】より


3(196566)(197072)(1965)(196063)(196671)(1963)(1965)HIROSHIMA(1981)(1935 )1963(196465)︿(1973)調(1976)(1979)(1982)

※「井上光晴」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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