デジタル大辞泉 「位取り」の意味・読み・例文・類語 くらい‐どり〔くらゐ‐〕【位取り】 1算数やそろばんで、数の位を定めること。﹁位取りをまちがえる﹂ 2 物事の等級や優劣・品位などを定めること。 3 将棋で、歩(ふ)を五段目まで突き進め、敵陣を圧迫すること。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「位取り」の意味・読み・例文・類語 くらい‐どりくらゐ‥【位取】 (一)〘 名詞 〙 (二)① 優劣、品位、等級などを定めること。 (一)[初出の実例]﹁肩書で位取りのできるご時世じゃないんだ﹂(出典‥迷走︵1976︶︿秦恒平﹀凍結) (三)② 能楽で、一曲、一段、あるいは役がらの品位軽重を定めること。 (四)③ 剣道で、相手より有利な位置を占めること。また、その動作。 (一)[初出の実例]﹁位取(クラヰドリ)の立廻りよろしくあって﹂(出典‥歌舞伎・五十三駅扇宿附︵岡崎の猫︶︵1887︶序幕) (五)④ 将棋で、敵陣を制圧する位置を占めること。 (六)⑤ 算数や算盤(そろばん)で、数値の位(くらい)を定めること。位付(くらいづけ)。 (一)[初出の実例]﹁我々の記数法は﹃位取り﹄による記数法であるといふことにほかならない﹂(出典‥零の発見︵1939︶︿吉田洋一﹀六) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
改訂新版 世界大百科事典 「位取り」の意味・わかりやすい解説 位取り (くらいどり) 位ということばは,数1234の4は1の位,3は10の位,2は100の位,1は1000の位というように,記数法で数字の位置によって大きさを定めたその大きさの単位のことを意味する。小数のときは,小数点以下第1位,第2位,……というように位︵い︶という語を用いる。位取りというのは,計算で出てきた数字の位を見定めることであり,位取りをまちがえれば,正しくない計算結果になる。 →記数法 →小数点 執筆者‥永田 雅宜 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
世界大百科事典(旧版)内の位取りの言及 【記数法】より …前者の表し方には次の三つの特徴がある。(1)十進法,(2)桁を数の位置で表す,すなわち位取りの原則,(3)10個の数字だけを使っている。文化圏によって種々の記数法が考案され,使われてきたが,この3特徴すべて備えたものは6世紀までにインドで確立されたものと考えられている。… 【ゼロ】より …一般に0,1,……,9という10個の数字ですべての数を書き記すことができる。そのためには,位取りの原則が不可欠である。すなわち,数字の位置でその桁を示すことにより,十,百,千,万,……が不必要になる。… ※「位取り」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」